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2003年5月5日

ラディソン都ホテル東京 Superior Room
楽-3 ふと和ませるもの
ロビーの五月飾り
ほぼ全面的に改装された8階以上の客室に対し、2階から7階に位置する部屋は、かつてからの雰囲気をそのまま残していて懐かしい。特にモダンなロビーから、これまた改装されたエレベータを使って古いフロアに降り立つと、エレベータの扉が「どこでもドア」に思えるくらい、別世界へと空気が変わるのが面白い。こうした対照的なテイストの共存は客室のみならず、レストランやパブリックスペースにも見られ、独特の変化を感じさせてくれる。

今回の客室は36平米のスーペリアタイプ。(このホテルの客室のカテゴリー分けは、すこしややこしい。スタンダードは29平米の未改装室を指すようだが、スーペリアは36平米の未改装室と29平米の改装済室両方を、デラックスは40平米ベランダつき未改装室と36平米改装済室両方を指すようだ。)室内は広くゆったりとしていて、どこにも圧迫感がない。まだ30平米程度でも広さを自慢できる時代に、36平米もの面積と、3メートルに迫る天井高を確保したことは、今思い返せば随分と贅沢なことだった。

窓際のシッティングスペースには、5人が座れるだけの用意があってなお余裕がある。村野藤吾らしさが光るテーブルの上には冷水が用意され、どことなく旅館的なテイストが感じられる。家具類はいずれも質の良い品物だから、長く使うほどに味がでるだろう。ベッドは全館に導入された、このホテル自慢のスーパーベッドだから、眠りの快適さは言うまでもない。

バスルームはまったくもって以前のままに使われている。照明がベイシン上にしかないので全体的に薄暗く、特にバスタブのあたりはかなり暗い。ただ、昔ながらの壁紙やタイル張りはそれでよしとしても、目地にカビらしきものが目立ったり、バスタブに湯を張るだけで、付着していたアカや汚れが浮き上がってくるような清掃状況というのは困ったものだ。また、室内のテーブル上のそこかしこにも、汚れの拭き残しやベトつきが残っていた。古いことと不潔なこととは次元が違う。清掃には一層の注意を払って欲しい。

夕食はルームサービスで軽く済ませたのだが、メニューががらりと変わって良くなっていた。種類が増えただけでなく、楽しみながら迷える内容になった。各レストランからの人気メニューもそろっており、値段も手ごろだし、24時間営業しているのもありがたい。更に驚いたのは朝食セットメニューの充実ぶりだ。アメリカンやコンチネンタル、和朝食だけでなく、なんと12種類ものセットが用意されている。値段はやや高めだが、チャイニーズ、エッグベネディクト、ニューヨークベーグルなど、それぞれ魅力的な内容だ。

フロントやベルなどのサービスは快適だった。リニューアルオープン当時と比較すると、格段に落ち着いたサービスができるようになった。研修中のバッジをつけた新人たちの溌剌とした姿勢にも好感が持てた。また、ロビーの五月飾りやエレベータホールの生花など、ふと和ませてくれるものが、館内のいたるところで目に入るのは、なんともうれしいものだ。

どこか懐かしい室内 やさしいフォルムのデスクと椅子

ゆったりくつろげる広いシッティングスペース バスタブのまわりはタイル張り

客室階廊下 エレベータホールの生花

2003年5月6日 昼
ラディソン都ホテル東京 「カフェ カリフォルニア」
喜-3 2599
チェックアウト後にひとりでふらりと寄ってランチを食べた。店の入口にはメニューが置かれ、パスタなどのセットが1,800円、前菜・主菜・デザートブッフェ・コーヒーのセットが2,599円とあった。以前はアラカルトが中心で割高感があったが、こうしたセットメニューの登場で、よりリーズナブルに利用できるようになった。

入口で案内にあたる女性スタッフが、先にメニューを眺めていたゲストとともに店内へと消えていったきりだれも戻ってこないので、どうしていいのかしばらく迷った。このまま店先で案内人が戻るのを待つか、はたまた店に入り込んでいって注意を引くか。しばらく考えたが、待っても無駄と判断し、客席の並ぶ店内へと足を進めた。それでもすぐには誰も気付いてくれなかった。このまま帰ろうかと思う頃になって、注文をとり終えた係が近寄ってきて「大変お待たせをいたしました」と声をかけてくれた。長く待たされるのは確かに不愉快なことだが、こうした一言とそれにふさわしい態度で接しられれば、それでいい。

席についてメニューを見ると、2,599円のセットは前菜3品、主菜3品のなかからそれぞれチョイスするようにとあり、それぞれの品物にアラカルトにおける価格も明示されている。それによれば、前菜は1,500円相当、主菜は2,000円相当とある。デザートブッフェと飲み物のセットは1,200円だから、2,599円で4,700円相当の内容を楽しめるということになっている。

料理はダイナミックに盛り付けられ、和の味付けを取り入れ、日本人に好まれるテイストに仕上がっていた。デザートはカウンターに並んでおり、フルーツ、ケーキ、ゼリーなど存分に楽しめる内容だった。サービスも明るく親しみのあるもので、終始快適に過ごすことができた。

[都ホテル東京]980815 000728 011110 020118 020329 020519

Y.K.