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ANAクラウンプラザホテル神戸 Club Deluxe Room | |
ANA Crowne Plaza Kobe |
2011.09.17(土) |
神戸市中央区 | 哀-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
ナチュラルテイストなのにタバコくさい 神戸に到着したのは昼過ぎだった。まだチェックインタイムに早いことは承知しているが、まずは身軽になりたいと思い、そのままホテルに向かうことにした。 ANAクラウンプラザホテル神戸は新神戸の駅前。新幹線を利用する時には、神戸で最も便利なホテルである。新神戸にはここを通るすべての新幹線が停車するので、乗車チャンスも多く、ギリギリまでホテルで過ごせるのがいい。新神戸駅へは、連絡ブリッジを通れば雨でもほぼ濡れずにアクセスできる。 この日はクラブフロアの部屋を予約していたが、4階のフロントカウンターでチェックインした。フロントの左隅に、クラウンプラザクラブとプライオリティクラブのレジストレーションという掲示が見えたからである。だが、この優先カウンターは名ばかりで、一列に並んだ客が順番に案内される通常のカウンターとしてしか使われていない。 チェックインはスムーズに行われたが、係からクラブラウンジは15時までクローズしていると言われた。朝食から通しで営業しているはずだが、なぜそのようなことを言うのだろう。チェックインタイム前には使わせないという魂胆だろうか。 4階ロビーは雰囲気が変わった。改装したわけではなく、ソファのファブリックが派手になったのである。色そのものは悪くないし、クラウンプラザのイメージには合っていると思うが、それ以前にこの空間にはマッチしない色使いだ。 このホテルは新神戸オリエンタルの時から、さっぱりしたデザインとカラースキームを採用していた。いささかそっけなくもあり、もう少し色香があった方がホテルらしいのにと思い続けていたのも事実。でも、アンバランスな配色を持ち込むくらいなら、以前のそっけない感じの方がまだいい。 クローズしていると言われると、むしろ様子を見たくなる。37階のクラブラウンジに行ってみたが、ラウンジは閉じていなかった。中からはコツコツと係の足音が響き、入ってみると宿泊客の幾組かがのんびりお茶を飲んでいた。係の姿を見ると、誰もネームプレートをしていないようだが、なぜだろう。IHGのことだから、またわけのわからぬポリシーを打ち立てたのかもしれない。 今回利用した部屋は30階のデラックスルーム。30階はスモーキングフロアなので、廊下からしてかなりのタバコ臭がする。ノンスモーキングだと今日は狭い部屋しか空きがないのだとか。仕方ない。 クラブフロア客室のドアは、明るい木目。シールを貼ってあるだけだが、やわらかいナチュラルな雰囲気を醸すことには成功している。 客室内も色彩感を抑えたナチュラルなテイスト。テレビの黒は別として、ベッドスローのダークブラウンよりも深い色のものは使っていない。 部屋の広さは40平米。居室とホワイエの間には内扉があり、室内は一層のプライバシーが保たれている。真っ白の壁にも清潔感がある。ややタバコのにおいが気になるが、廊下ほどではない。それでも念のため、消臭スプレーの代わりに、スリープアドバンテージプログラムのアロマストーンを持って来てもらった。 ベッドボードもライトカラーの木目。なめらかな肌触りの真っ白いベッドリネンや、ブラウン系のクッションともよくマッチしている。マットレスも快適。ボードの一部は角度が調節できる。 窓は南向きにひとつだけ。窓のすぐ向こうに隣室の窓が迫り、中が丸見え。ということは、向こうからこちらも丸見えだ。せっかくの高層階だが、視界の半分が遮られ、あまり開放感がないのが残念。 また、南向きを眺めるということは、視界に入る建物の北側を見ることになる。つまり、建ち並ぶマンションの美しくない裏側ばかりが目に入る。日中はなるべく遠くに目をやれば、空と海面との眺めがそれほど遠くなく楽しめる。 窓際には、ふたつのひとり掛けのソファが窓を背にしてセットされており、中央には白い丸テーブルがある。シッティングエリアの照明は、窓際のフロアスタンドひとつだけ。ある意味ムーディーだが、特に夜は明るさが不足しているように感じた。 ライティングデスクユニットは、内扉の並びに設置されている。斜めにカットされたデスクと、そのサイドボード的なキャビネットで構成され、キャビネットの上に液晶テレビが載っている。テレビが頭でっかちで、ややアンバランス。このテレビ、ベッドからも脇見、ソファからも脇見、デスクからではほぼ見えないと、とても意地悪な配置だ。 神戸といえば夜景。六甲山上からの眺めには遠く及ばないが、港周辺のオレンジの灯りがとても美しい。神戸や関西の両空港を離着陸する飛行機のライトもロマンチックだ。 バスルームは、アウトベイシン型。ベイシン脇にはクローゼットがある。クローゼットの扉は1枚だけの引き戸で、常に左右どちらかがオープンになる。左側がハンガーレール、右側が棚と引き出しだ。 ベイシン部分はフローリング風床。ベイシンにはスツールを添えてあり、ベイシン下の照明が効果的。ミラーの両脇にも照明を備え、ドレッサーとしても使えるようになっている。 バスルーム内は、バスタブとトイレが並んでいる。壁はビニール張りで、床はタイル。あまりパッとしない退屈なバスルームだ。 バスアメニティはクラウンプラザ共通のもの。シャンプー類はディスペンサーではなく、パーソナルサイズのミニボトルを使っている。タオルは3サイズが2枚ずつ。バスローブもある。 館内で食事をしようと思ってパンフレットを眺めたり、店の前まで行ってメニューを見たりするのだが、どうも魅力を感じないのはなぜだろうか。これはぜひ食べてみたいと思わせる工夫が欲しいところ。クラブラウンジの朝食はなかなかの内容だった。 |
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