横浜エクセルホテル東急 Twin Room A |
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Yokohama Excel Hotel Tokyu |
2008.09.08(月)
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横浜市西区 |
哀-2
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ブルーライトヨコハマ | 横浜のシェラトンに泊まり、ラウンジから駅周辺を見下ろす度に、そういえばエクセル東急があったと、忘れかけていた存在に気付かされる。シェラトンもエクセル東急も、横浜駅西口に面しており、交通至便という点ではほぼ互角。だが、部屋のクオリティーでも設備の充実度でも、エクセル東急はシェラトンの足元にも及ばない。強いて言えば、シェラトンよりもほんのちょっと駅に近いというところがエクセル東急の利点だろうか。
エクセル東急の標準客室の面積は、ツインで比較するとシェラトンの半分。料金もシェラトンの半額なら合点がいくが、そうはいかないどころか、エクセル東急の方が高い日だってある。こういうのを身の程知らずというのではないかと思うのだが、それでもよしと泊まる客があるのだから、世の中はなんとも不思議だ。 では、エクセル東急に泊まっている人たちは、なにゆえシェラトンを選ばないのか。会社手配で泊まるところが決まっているとか、コンフォートメンバーズだからついつい東急系を選んでしまうとか、いろいろ理由はあるだろうが、多くの人はまさかシェラトンの方が安いことがあるなどとは想像すらしていないのではないかと思う。 エクセルホテルには「リーズナブルな料金でワンランク上の内容」というイメージがあるようだが、むしろ「シティホテルの料金でビジネスホテルの内容」という方が実態に合っている。そんな実情を確かめてみようと、シェラトンからここを見下ろしつつ予約を入れた。その料金は前日のシェラトンとまったく同じであった。 シェラトンを出て、3分後にはエクセル東急のフロントに到着した。13時50分。チェックインタイムまでは10分あったが、この程度ならビジネスホテルでも大目に見てキーを渡してくれる。しかし、エクセルホテルは頑なだった。フロントの係は14時になるまでは、レジストレーションカードへの記入すらさせず、早めに着た客は全員ロビーで待たせている。そのため、ロビーは人と荷物で溢れかえり、座れない人の方が多い。まるで駅のホームだ。 だが、ここで黙っている必要はない。互いに時間は大切にしたいもの。それには、チェックインタイムよりも早い対応も必要なのである。「あと10分足らずのことなのに、なぜ手続きすらしないのか」と尋ねると、「まだ清掃が終わらない」と言い訳したが、そんなはずはない。すべての部屋を同時に清掃するわけではないのだから、すでにあらかたの部屋は仕上がっているはずだ。もうチェックイン可能な部屋を探させると、瞬時に見つかった。 隣のカウンターでも、すぐにチェックしなければならないメールがあるので、早く部屋に入りたいと頼んでいる客がいたが、やはり14時までは無理だと突っぱね、コイン式のインターネットブースの利用を勧めていた。その融通の利かない姿勢が怒りを誘発したらしく、隣の客はとうとう怒鳴りだした。怒った客に対処するより、さっさと部屋を探した方がずっと楽だし、お互いハッピーになれるのに。フロント係だけでなくマネジャーも一緒に、映画「キューティーブロンド」でも鑑賞して頭を柔らかくした方がいい。 エレベータは、フロントからロビーを横切って反対側の奥にある。2基しかない上に、それぞれが小さい。今回用意されたのは5階のツインルームAタイプ。建物は本館と新館があるが、エレベータホールを境に各階でつながっているので、同じ建物のようなものだ。だが、本館は廊下のカーペットが新調され、やや今風になっているのに対し、新館は20世紀で時が止まったまま。ここのエレベータはまるでタイムマシンである。廊下も部屋の扉も、そして漂う空気さえも、前世紀の遺物としか言いようがない。 部屋の中はこれまたびっくり。今でもこんな客室が大都会に存在していたのか。狭苦しく、淀んだ空気の漂う客室へと足を踏み入れる気分は、ファラオのミイラを発掘する探検隊を髣髴とさせる。部屋の面積は17.3平米あることになっているが、実際は15平米程度だろうか。天井高は245センチしかなく、窓も小さいので圧迫感が強い。 窓は二重になっており、一部が開閉可能だが、外はビルの谷間で、見えるのはわずかに切り取られた空だけだ。夜は下品なネオンがギラギラと鬱陶しい。窓を開けると、東南アジアの裏路地のような、スパイスと生ゴミと埃が混ざったような臭いがする。 ベッドは98センチ幅と狭いのに、ベッドの両脇に余裕はない。デスクユニットとバゲージ台が並び、テレビはブラウン管。冷蔵庫には昔ながらにいろいろな飲み物が用意されている。スリッパは使い捨てではなくビニール製。カーペットは汚れていてとても素足で歩くことはできないし、腕立て伏せをするスペースもない。唯一近代的なのは無料の高速インターネットアクセスだが、コンセントはデスクにひとつ、バゲージ台の裏に隠れてひとつあるのみと不足しており、しかも、接触不良で修理が必要という状態だった。 バスルームは140×180センチのタイル張りユニットバスで、天井高は195センチしかない。アメニティはエクセルホテル共通のものが用意されている。こんな部屋では、「ブルーライトヨコハマ」でも聞きながら、どっぷりたそがれちゃうのがお似合いだ。ある意味興味深い雰囲気だが、快適とは言えないし、料金に対して割高な印象がある。やっぱり、ここを好んで使う人の気持ちは理解できない。 外出のためロビーに降りると、フロントには長い列が出来ていた。時計を見ると14時5分。こんな状態を毎日繰り返しているのだろうか。決まりだからと客を待たせて平気なところが、電車屋気質なのである。 |
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横浜エクセルホテル東急(公式サイト) | |
以前のレビューはこちら→ | 991214 041008 |
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