公共施設的サービス
2007.12.10(月)
ヒルトン小田原リゾート&スパ Deluxe Room
Hilton Odawara Resort & Spa
哀-3

ホテル敷地へのゲート 新潟から新幹線を乗り継いで小田原へとやって来た。12月の平日にもかかわらず、小田原駅は箱根へと向かう客で混雑している。ほとんどが女性グループか老夫婦だ。ヒルトン小田原のロビーも賑わっていた。客層は先ほどの小田原駅とほとんど同じ。この時期に温泉リゾートに来る客層はだいたい決まっているのかもしれない。

ちょうどチェックインが始まった時間に到着したので、フロントカウンターには手続きをする客が集まっていた。ヒルトン小田原の場合、HHonorsメンバーのチェックインは、フロント脇にあるマネジャーデスクを利用するようになっており、デスクの上にはそのサインが置かれている。最初、デスクには係が不在だったが、イスに座って待っていると、係がやって来た。

若い男性の係の対応は、随分とぶっきら棒だった。ヒルトンらしさは微塵も感じられない。でも自分では丁寧なサービスをしているつもりらしい。夕食の予定について尋ねられたので、まだ決めていないが混雑状況はどうかと聞き返すと、「レストランの状況はフロントでは把握していないので分かりませんね」と平然と言い切られるし、レイトチェックアウトが可能だがどうするかと聞かれたので、14時までゆっくりしたいと答えると、「それはチェックインタイムなのでムリです」という言い方をする。客の要望に誠実に応えようとしない態度に段々と腹が立ってきた。努力もしないでダメだと答える係に容赦はいらない。こちらも一歩も引くことなく、結局すべての希望を聞き入れてもらうことに成功した。

用意された部屋は前回と同じ11階のデラックスルーム。扉の外側に「禁煙室」の表示があるにもかかわらず、室内はまるで雀荘のようにタバコ臭かった。案内をした係がそれに気付かないとは呆れ果てる。ルームチェンジも考えたが、またフロントに戻って交渉するのは面倒だったので、窓を開け放って十分に換気することで我慢した。

部屋の様子は前回とほとんど変わっていない。ベッドは120センチ幅で、2台とも正ベッド。片方のベッドに2着のバスローブと踏み竹が無造作に載せられている。バスローブはいいが、踏み竹がなぜここに?床で使うものをベッドに載せるという神経が信じられない。また、一方のベッドは壁にピッタリと寄せられていて窮屈。もっとバランスのいい配置が可能だったはずだ。

テレビも広い室内には不釣合いに小さい。これでは1泊1,500円も払ってビデオオンデマンドを見る人が気の毒だ。デスクは壁に向いており、LANは24時間につき1,200円で利用できる。シッティングスペースには2人掛けソファとふたつのアームチェアが置かれ、テーブルの上にはウェルカムアメニティのフルーツやお菓子と、ドリップコーヒーセットが用意されていた。

バスルームは165×165センチのベイシンエリアの奥に、160×180センチのウェットエリアが配置されている。ウェットエリアにはバスタブやベイシンがあり、スパウザ時代はユニットバスだったが、今ではシャワーカーテンが取り払われ、なんちゃって洗い場式になっている。ベイシンエリアが大理石造りなのに対し、ウェットエリアはタイル張りにして変化をつけている。トイレは廊下の反対側に独立させ、床は大理石張り。アメニティはヒルトン共通のクラブツリー&エブリンで揃えており、タオルは3×3×5枚が用意されている。

ホテルは満室に近いと聞いていたが、温浴施設バーデは空いていた。25メートルプール以外のプールは塩分が強いので、長時間入っていると肌に悪いようだ。温泉浴場もしかりである。せっかくの温泉だと思いたいが、塩素の臭いが極めて強く、むせかえりそうになる。この温泉に浸かったら、あちこちがかゆくなってしまった。売店ではこの温泉を粉末にして販売しているが、とても買う気にはなれなかった。

夕食は結局希望する時間に予約が取れなかったので、ルームサービスを利用することにした。ヒルトンなら必ずあるヘルシーオプションメニューでローカロリーのチキンソテーを注文。ハーブが香り立ち、味も悪くないが、値段は割高だ。パンも別料金が加算される。朝食はレストラン「フローラ」にて。完全にセルフサービスのブッフェスタイル。ヒルトンらしい豊富な品揃えだが、サービスはあるかないかのレベルだった。

朝食後はホテル周辺の散策路を探検してみた。よく整備されており、四季折々に楽しめる樹木も手入れが行き届いているので、あまりワイルドな感じではない。ルートにはアップダウンがあるので、あらかじめ道のりを確認してから歩いた方がいいが、ルート案内が出入り口にしかないのが不親切だ。出発時の対応は気持ちのよいものだったが、全体的に今ひとつ垢抜けないという印象が残る滞在だった。

 

窓が2面あるデラックスルーム シッティングスペースからベッドを見る デスク

ベッドからシッティングスペースを見る なぜかアンバランスに配置されたベッド 居室から入口を見る

シッティングスペース ベッドの上に置かれたガウンと踏み竹 朝日

大理石のベイシン バスルーム 独立したトイレ

ロビーを見下ろす ロビー 大理石張りのパブリックスペース

レストランの入口 朝食 ラウンジ

バーデ棟ロビー バーデ棟の吹き抜けを見上げる 温泉

みかん色の橋 ゲート前の無人売店 散策路から見た海

あちこちに柑橘の木がある もみじ 野点広場への道

 
ヒルトン小田原リゾート&スパ 050515 050626


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