スフィンクスの右足に眠る
2007.06.16(土)
ハイアット・リージェンシー・福岡 Regency Club Double Room
Hyatt Regency Fukuoka
楽-3

正面玄関前 福岡での2泊目はハイアット・リージェンシー・福岡を予約してあった。賑やかな商業施設に囲まれたグランド・ハイアットとは違い、近隣に市役所のある環境は、どちらかというとビジネスの拠点という印象があり、グランド・ハイアットから来ると随分と活気なく感じられた。だが、サービスはグランド・ハイアットに負けてはいなかった。

このホテルは6階がリージェンシークラブフロアになっており、同じ6階にクラブラウンジが設けられているが、そこでのチェックイン/アウトは行なっていないため、手続きは1階のフロントを利用する。正面玄関からベルボーイに先導され、1階フロントでチェックインをし、その後、客室まで案内された。途中、クラブラウンジに立ち寄り、サービス内容の説明があった。

用意された客室は、「スフィンクスの右足」にあたる部分の先端に位置する、フォアコートに面したダブルルームだった。コーナールームのため2方向に窓を持つのが特長だ。だが、面積的には20平米程度とコンパクト。ベッドは155センチ幅で、窓に囲われるような配置の明るい環境だ。

ベッドの足元には、アームチェアとテーブル、フロアスタンドがあり、壁に沿ってテレビの載った収納家具とデスクが設置されている。テレビは26インチの液晶で、地上デジタル放送にも対応。LANも無料で使える。居室が入口ドアから離れているので、一層のプライバシーが得られる。クローゼットとミニバーは入口脇に配置。ミニバーはハロゲンライトの入った装飾棚風で、部屋のよいアクセントになっており、また、レギュラーフロアとは違った茶器が用意されている。

バスルームは3.2平米で、タイル張り。シャワーブースはないが、浴室金具はデザイン性に優れたものを使っており、それだけでもバスルーム内の雰囲気がよく感じられる。アメニティはハイアットリージェンシー共通のもので、タオルは4枚ずつ置かれ、バスローブはテレビ下の引き出しに用意。この部屋は2名定員のようだが、ふたりで使うにはやや窮屈なので、シングルユースが適当かと思われる。

また、開業してからの年月を考えると、室内の状態は良好に保たれており、特にカーペットには染みひとつ見られないなど、清潔感があるのがいい。そして、狭い中にも照明器具が充実しており、やわらかい白熱灯の色ながら、十分な明るさを確保していて、なかなか居心地のよい部屋だった。だが一方で、ロビーや廊下などのパブリックスペースは電球型蛍光灯を多用している影響で、全体が白っぽく平板に見えて、せっかくの凝ったデザインや立派な大理石の空間を、ワンランク下に見せてしまっているのが残念だ。

夕食は「ル・カフェ」でディナーブッフェ3,800円(コーヒー付)を利用した。フリードリンクは女性1,100円、男性1,500円で追加できるが、それほど飲みたい気分ではなかったので、カクテルを1杯だけ注文した。グランド・ハイアットのコースが3,200円だったことを考えると、3,800円のブッフェは高い印象があるが、満席の賑わいだ。飲食店がひしめき合うキャナルシティと違い、この周辺には競合店もない。汚れたビニール製のテーブルクロスもチープな感じ。

だが、料理は悪くない。地中海の珍しい料理や、目の前で切り分けてくれるシュラスコなど、家族連れやグループに人気があるのも頷ける。デザートコーナーにはパティシェが立っていて取り分けてくれるのだが、自分でやる方が楽しいに違いない。サービスは大雑把だが、居心地が悪いことはなかった。

朝食はクラブラウンジで。軽い内容だが、コールドミートやゆで卵もある。グランド・ハイアットよりコストパフォーマンスはよいが、ジムがないのが最大の難点。

 
窓に囲まれたベッド ベッドから入口方向を見る 入口脇のクローゼットとミニバー

ミニバーキャビネット内 バスルーム入口と姿見 3.2平米のユニットバス

ベイシンのカラン バスタブのカランとシャワー アメニティ

リージェンシークラブラウンジ リージェンシークラブラウンジ 朝食

フロントカウンター ロビーラウンジ 正面玄関

 
ハイアット・リージェンシー・福岡 950731 060731 061002


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