まるで女子トイレ
2006.11.24(金)
ヒルトン名古屋 Executive Room
Hilton Nagoya
怒-2

プロペラ機でセントレアへ 成田国際空港から国内線のプロペラ機に乗って、中部国際空港へ向かった。機内は狭いが、全席レザーシートで、飲み物のサービスもあった。窓からはプロペラがよく見え、特に離着陸時は回転の様子がわかって面白かった。

中部国際空港は、鳴り物入りでオープンした割りにはつまらなかった。思っていたよりも規模が小さく、空港というよりは、都市近郊のショッピングコンプレックスを彷彿とさせる雰囲気だった。レストランやショップがテーマパークのように配置され、まるでデートやファミリー向け施設のよう。だが、トイレの場所がわかりにくいなど、空港本来の役割を二の次にしている印象もあった。

ぶらりと見て回っていると、お腹が空いてきたので、ちょうど目の前にあった「ゆとりの空間」に入ってみた。店は各航空会社カウンターを見下ろす吹き抜け空間に面しており、ちょうどテラス席が空いていたのでそこに座った。ワンプレートランチを注文したところ、シンプルで大きな皿に、一口カツレツ、ライス、惣菜3種類が盛り合わさって運ばれてきた。なにかスープとか汁物が欲しい感じだったが、このランチには付いていない。それにしても、片手で持ち上げられない大きな皿に箸という取り合わせはいかがなものか。蕎麦は例外だと思うが、中国や韓国じゃないのに、テーブル上に置いたままの皿から箸で料理を口に運ぶことには抵抗がある。

ヒルトン名古屋に着き、26階にあるエグゼクティブラウンジのデスクでチェックインをした。なぜか、予約がすぐに見つからず、係は手間取っている様子だった。とりあえず、ラウンジの奥の方へ座って待つよう勧められたので、それに従って茶を飲みながら待っていた。

部屋の用意がまだ出来ていないのだろうか、なかなか声が掛からない。だが、デスクにいる女性スタッフふたりは、身振り手振りを交えてのおしゃべりに夢中。何を興奮しながら盛り上がっているのかと思えば、仕事とは関係のない純粋な私語だった。それだけではない。バックヤードからもベチャクチャとしゃべり声が聞こえてくる。ラウンジ全体が女子トイレ状態だ。しびれを切らせて係に尋ねてみた。「まだ用意ができないんですか?」

すると、係はきょとんとしながら、とっくに出来てますというような事を言ってのけた。奥で待つように言ってからずっと放っておいたくせに、なんという不親切。どうあれ「お部屋のご用意は出来ておりますので」くらい言ってくれてもよかったのだ。あれだけおしゃべりに花が咲けば、客のことなど気にならないのも不思議ではない。

ラウンジで無駄な時間を過ごし、やっと用意された客室は、30平米のエグゼクティブルーム。昨年の12月に泊まった時は、最初からエグゼ階としてデザインされたフロアだったので、バスルーム内の一部に大理石を使ってあったり、廊下やエレベータホールのデザインが凝っていたが、今回は元はレギュラーフロアだったのを後からエグゼ階に変更したフロアなので、ほんの少しだがグレードの劣る部分がある。

ベッドは115×200サイズで高さは45センチ。以前は、まくらがひとつしかセットしてなかったが、今は右にテンピュール、左にそば殻という具合に、それぞれのベッドに違う種類のまくらが加わるようになった。テレビは依然旧型だが、CS放送が充実しているのは嬉しい。客室の天井高は260センチで、圧迫感のないギリギリの高さだ。

ゲストステーショナリーにはかなり上質な紙を使っているが、一方でボールペンが安っぽいなど、バランスが悪い。家具類はどれも立派そうに見えるが、実は軽いので、移動や清掃が楽にできそうだ。アメニティは昨年と同様の品揃えだが、タオルは劣化が進んでいる印象があった。

朝食は、新装されたブラッスリー「ザ・テラス」を利用した。なんでも、マイナスイオンを店内に満たしているという触れ込みだが、それを実感するのは幽霊を信じるのと同じくらい難しい。ブッフェ台に並ぶ料理は、ヒルトンらしくバラエティに富んでおり、名古屋名物のコーナーというのもあって興味をひいた。卵料理はテーブルで係にオーダーすれば、運んできてくれるというシステムだが、せっかくパフォーマンスキッチンがあるのに、目の前で作らないのは残念。

いよいよクリスマスシーズンが近づいてきた。ロビーには恒例のクリスマストレインも登場。これを見ると、もう今年もおしまいに近づいたなぁと、ため息が出そうになる。ヒルトン名古屋のロビーは、夕暮れより後の時間がいい。落ち着いたムードがあり、ホテルならではの雰囲気に満ちている。

 
30平米のエグゼクティブルーム デスク側を見る 窓際のシッティングスペース

左右で違うまくらをセットしているベッド 入口付近にあるミニバー デスクの引き出しの中

ベイシントップは人造素材 アメニティ バスタブ

部屋からの景色 屋内プール 恒例のクリスマストレイン

 
ヒルトン名古屋 940210 020522 051205


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