太陽に近いバルコニー |
2006.05.31(水)
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東京ベイホテル東急 Executive Suite | |
Tokyo Bay Hotel Tokyu |
楽-3
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ちょうどチェックインがスタートする時間に到着すると、フロントには長い列が出来ていた。だが、特別階リヴィエラクラブフロア利用客とコンフォートクラブメンバーは、フロントの前にあるリヴィエララウンジでチェックインができる。混雑するフロントとは対照的に、ラウンジには誰もいなかった。イスに座ってゆったりと手続きをした後、ラウンジ内でウェルカムドリンクを勧められたが、辞退して自ら部屋へと向かった。エレベータは北側と南側にそれぞれあり、かなり離れているので、どちらが近いかをあらかじめ係に聞いてから乗った方がいい。
今回の部屋は、最上階の海側にあるエグゼクティブスイート。40平米のデラックスルーム2室分に当たる80平米の面積があり、ホテルの外観にも採用されている、サーモンピンクを基調にしたインテリアでコーディネートされている。まずは部屋の様子を確かめるより先に、バルコニーに出てみた。この日は天候に恵まれ、レースカーテン越しにも日差しが部屋に差し込んでいる。最上階のバルコニーは、上に遮るものがないので、太陽が近いような気がするほど開放感が違う。保養地リヴィエラをイメージしたというのも、これなら頷ける。だが、東京の空は、晴れていてもなんとなくよどんで見えるのが残念。 しばらく風と日光を浴びて、室内に戻った。窓を開け放ったままにしたら、レースカーテンが風に揺れ、リゾートらしさを感じさせる。リビングルームには、入口付近にゲスト用トイレとクローゼットを設置し、奥へと進むと、4名用ソファセット、ライティングデスク、コンソールテーブル、アーモア、ミニバーのある、広々としたスペースになっている。想像していたよりも、全体的な状態は良好だが、よく見るとソファの肘に擦り切れがあるなど、ファブリックには傷みが認められた。ほぼ開業当時からの内装だが、カーペットとカーテンは、途中で新調されたものと思われる。 リビングとは完全に仕切られたベッドルームには、140センチ幅ベッドが2台、アームチェアとテーブル、アーモア、バゲージ台とクローゼットを、ゆったりとレイアウトした。空間的な余裕がスイートらしい。ベッドにはカバー一体型の羽毛布団が掛かっているが、今時パステル調の花柄とは、テレビ通販の品のようでダサい。一方、アームチェアはエレガントなデザインで、しっかりとしてい品物だ。 続くバスルームは、総大理石張りの立派な造りになっている。デラックスルーム同様に、窓際にアームレスト付きの深いバスタブを設置し、東京湾の景色を眺めながら入浴できる。割と広めのシャワーブースも独立しており、トイレはシャワーブースとベイシンの間の柱に挟まれるように設けられている。使っている大理石はなかなかいいもので、特に床の石は豪華だ。しかし、アメニティは驚くほどショボい。15グラムしかない石鹸、壁掛けディスペンサーのシャンプー類など、とてもスイートとは思えない品揃えだった。 日中は明るい室内だが、夜は一転してムードのある控えめな明るさとなる。リビングにはハロゲンのダウンライトもあるが、スタンドのやわらかい照明が中心になっている。調光ができるのはナイトランプだけだった。雰囲気のいいリビングやベッドルームに比べると、工夫のない平板な照明のバスルームが、明るすぎるように感じられた。 夕方には、フィットネスクラブ「クレオ」を利用した。総合利用の場合は、1名2,625円の料金が掛かる。係は明るく親切で、設備も広く充実している。プールは25メートルの長さがあり、この日は貸切状態で、ゆっくり泳ぐことが出来た。 このホテルは周辺のオフィシャルホテル群の中でも、巨大なアトリウムの存在や、南欧風のインテリアなどにより、特にリゾート色が強く感じられる。特に平日の静かな時間帯には、誰にも邪魔されず、ゆったりとした時間を過ごすことが出来るだろう。チェックアウトはスムーズだったが、明細伝票を封筒に入れないどころか、折りたたむこともせずそのまま差し出された。これだけでも、ホテルの質と意識の低さが垣間見える。 |
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東京ベイホテル東急 | 040529 040610 |
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