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2005.06.18.(土)

東京プリンスホテル パークタワー Executive Twin Room
Tokyo Prince Hotel Park Tower
楽-3 体感する眺め
エグゼクティブルーム
早く行っても部屋に入れてくれないかもしれないので、今度はチェックインタイムから少し遅れるようにホテルへ向かった。到着したのは14時半。しかし、フロントはガラガラで、スムーズにチェックインが済んだ。客室への案内も落ち着いており、丁寧だった。これが当たり前のように行われるのなら、雰囲気よく感じられるだろう。

今回は、バルコニー付きのエグゼクティブツインを利用した。38平米という面積は、最高級を目指す最新ホテルにしては控えめに思える数字だが、部屋に入るとそれよりは広い印象がある。インテリアのテイストの悪さはこの際置いておくという前提で、客室設備の実質的なクオリティや使いやすさという点で見ると、なかなか快適でよく仕上がっていることがわかる。

まず目に飛び込んでくるのは、幅一杯のワイドさを持ちながら床から取られた大きな窓の存在だ。窓は開閉が可能で、バルコニーに出ることもできる。バルコニーの柵は透明なので、景観を損ねることがないのがいい。高層階のバルコニーから下を見下ろすのはちょっとおっかないが、窓越しに見るのとは明らかに違う景観が広がる。これは眺めを体感するバルコニーだ。

窓際にはレザー張りのソファと大理石トップのテーブルが置かれ、そこにハロゲンのダウンライトが当たる。デスクは壁を向いているが、広く取られており作業もし易い。収納キャビネットの上には、32インチの薄型ディスプレイが載り、クリアで迫力のある映像が楽しめる。並ぶミニバーキャビネットには、上品な大倉陶園のカップ&ソーサーが用意されている。

ベッドはデュベカバーを使ったスタイルで、ハリウッドツインだ。オットマンを添えており、ターンダウン後はオットマンのケース内にスローケットが収納される。ベッドは快適だったが、肩の辺りに大きな染みの付いたシーツを使っているのは感心しなかった。また、チェックインした時、ベッドボード上に掛かる額が著しく曲がっていた。照明はそれぞれ独立しており、天井のユニークな意匠にも調光可能な間接照明が仕込まれている。

バスルームも広々としている。片側にベイシンとトイレが、反対側にバスタブとシャワーブースが並ぶ。腰から下には天然大理石を使っているのだが、部分的にそれとそっくりな人造石を使ってしまったがために、全体が人造石のようにも見えてしまう。似たものでごまかすと、本物さえ偽物に見えることをわかっていないのだろうか。腰から上はタイル張りだが、これまた大理石模様のタイルを使うという愚かな選択をしている。

アメニティは資生堂の高級アイテムをバラエティ豊富に揃え、贅沢な印象。タオルの肌触りはとてもよく、バスタオルは大型だ。バスタブはブロアバスで、シャワーブースの水圧も十分。だが、照明は一括スイッチのみで、味気なかった。ターンダウン時にミネラルウォーターがセットされ、タオル交換やゴミ箱を空にすることも行ったが、その様子はやや雑だった。

夕方には最上階のバーラウンジ「ステラガーデン」に行ってみた。黒とグレーのシックなデザインで、大きな窓からの眺望も素晴らしいが、せっかくの大理石も革もあまり高級に見えないのはなぜだろう。カウンター席に座り、顎を突き出しキツイ表情の女性バーテンダーにスプモーニを作ってもらった。サービスは感心しないが、味は素晴らしく、これまで飲んだどんなスプモーニにも勝る味だった。カクテル1杯1,800円にチャージが500円加算される。

スムーズだったチェックインとは対照的に、12時のチェックアウトタイムには長蛇の列ができていた。ここに来たら一度は並ばなくちゃ。パークタワーに来た気がしない。

ハリウッドツイン デスク周辺

ベイシンとトイレ バスタブとシャワーブース

贅沢に揃ったアメニティ バルコニー

景観 バルコニーの横を見る

[東京プリンスホテル パークタワー] 050430 050522

Y.K.