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2004.07.10.(土)

ホテルニューオータニ幕張 Ocean View Room
Hotel New Otani Makuhari
哀-3 鳴らない電話
オープンを待つブール
すっきりと晴れ渡る空を見上げながらニューオータニ幕張に到着したのは13時30分だった。まだチェックインタイムまでは30分あったが、とりあえずベルに荷を委ね、フロントカウンターへと向かった。珍しく男性の係が対応したが、丁寧かつ間違いなどないものの、事務的でいい印象がまったく残らないという、ニューオータニらしいサービスぶりだった。手続きが済み、通常チェックインは14時からだが、部屋が仕上がっているので今日は特別にお通しすると、勝ち誇ったように言われた時には心底がっかりした。

客室へはベルガールが案内してくれた。途中「今日も暑いですね」などと声を掛けてくれるが、そのイントネーションに親しみや人柄を感じ取ることはできなかった。単なる演出なのだろうか。人が人に語りかける時は、自分の言葉で話してほしいものだ。シースルーエレベータに乗り16階に差し掛かった時、通常は客室がある部分の窓にブラインドがかかり、内部の照明が蛍光灯だったので、なにか客室以外の設備なのだろうと思いベルガールに尋ねたが、「いいえ、通常の客室です。」と冷たい返事。後に確かめに行ったが、少なくとも客室ではなかった。

客室はオーシャンビューのスタンダードツインルーム。裏側にビジネスユース向けのよりコンパクトな客室があるが、表側のこの客室をスタンダードにしている。前回利用した高層階の客室よりもシンプルだが、それでも十分に贅沢な造りの客室だ。入り口を入ると、通常は照明のスイッチがあるはずだが、この客室にはない。扉を開けると点灯する仕組みかと思いきや、そうでもないようだ。入り口を入ったところは、スイートの前室風になっており、短いながら斜めの廊下とウォークインクローゼット、ウェットのミニバーが設置されている。居室との間にはフレンチドアがあり、より深いくつろぎを感じることができる。

室内は、他のホテルならスイートにしかないような立派な家具でコーディネートされており、居心地のいい空間だ。部屋のコーナーをうまく使ったソファ、収納がたっぷり取られたテレビキャビネット、石の天板を使った独立したデスクなどが、36平米の空間を華麗に彩っている。130センチ幅のベッドが2台並び、白いデュベカバーが清潔感を醸し出しているが、寝具をはぐと前回同様シーツがシワシワで、髪の毛が落ちていたりする。前回は何かの不手際ではないかと思い客室係を呼んだが、この状態がここでは通常なのかもしれない。せっかく寝心地のいいベッドだけに、シーツのシワを何とかする対策を考えてほしいものだ。

バスルームはオーソドックスだった。床は石だが、壁はタイル仕上げ。全体をオフホワイト系でまとめ、天井高も220センチあるので雰囲気はよく、BGMを聞くこともできるが、バスローブはなかった。室内インテリアも好印象だが、それにも増して素晴らしいのが、ワイドな窓からの眺めだった。刻々と色を変える空や、思わず息を呑むほどの夕日など、大都市に抱かれた海でも、自然の壮大さを感じさせてくれる。

LANを使おうと思いフロントに尋ねると、この客室では接続できないと言う。同じタイプでLANが使える客室の空室を調べて折り返し電話をすると提案されたので待っていたが、それきり客室の電話が鳴ることはなかった。

130センチ幅ベッドが2台 曲線を描いたソファ

デスクは窓を向いている テレビキャビネットにも収納がたっぷり

古代カラーをテーマにした装飾 ウェットのミニバー

ベイシン バスタブ

窓から見えるプリンスホテルのてっぺん 夜明け前の風景

[ホテルニューオータニ幕張] 960212 960929 040124

Y.K.