店に入ったのは14時を少し過ぎていた。店内には食事を終えてコーヒーとともに一息付いたり、帰り支度をするゲストに姿が目立っていた。さほど混雑を呈していたわけではないが、案内されたのは窓から離れたベンチシートの狭いテーブルだった。両脇のテーブルにはデザートを楽しむ女性の二人連れがいたので、ちょっと窮屈な印象だった。見ると窓際のテーブルがいくつも空いていたので、移ってもよいかと尋ねると、ふたつ返事でどうぞと案内してくれた。迅速に対応してくれたのはうれしかったが、同時にここのスタッフはあまり頭を使わずに席のアサインをしていることがわかった。窓際の席は高層階からの眺めが素晴らしく、奥まった席とでは臨場感がまったく違う。食事を少しでも楽しみたいのなら、窓際をリクエストするといいだろう。
窓は縦に長く取られ、きっと夜景も見事に見えるに違いない。しかし、昼間は清掃の不行き届きが目に入る。埃やパン屑などがたくさん落ちており、スタッフはテーブルをセットする際に気にならないのだろうかと不思議に思った。
2,500円のランチブッフェが内容充実で人気だが、14時30分で終了となり、すでに残り時間が30分を切っていたので、同じ2,500円のランチセットメニューを注文することにした。
スープはビシソワーズ、メインディッシュは牛ロースの韓国風、ライスまたはパン、デザートにはこの日のスペシャルデザートにもなっている黒胡麻のブラマンジェ、そしてコーヒーと充実した内容だ。料理はなかなかだが、やはり扁平なスープスプーンは使いにくいことこの上ない。
また、スタッフの言葉使いが非常に気になった。「〜になります」「〜でよろしかったでしょうか」などの、いわゆるバイト用語を連発され、辟易した。
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