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ホテル別インデックス
レストラン別インデックス
2002年2月10日 夜
欧風台所「ラ・パレット」中央林間
楽-3 パレット前菜
店舗外観
年に4度もサロンコンサートを開いてもらっているのに、落ち着いて食事に出掛けるのは、実に久しぶりだった。前回、ラパレットで食事をしたのは、2001年5月6日のガラコンサートのレセプションでのことだったが、その時は皆さんのお相手で、ほとんど料理を口にすることができなかった。

昼に電話で予約を入れた時、夜は満席に近い状況だと聞いていた。40席ほどで満席となる小さな店には活気があり、高い天井にざわめきや食器の触れ合う音が響いて、レストランらしい賑わいが感じられる。
奥のコーナーの席を勧められ、ゆっくりと過ごすことができたが、どちらかというと、この店はホール中央の小さなテーブルの方が気に入っている。都心ではかえって味わえない、郊外ならではの独特のテンポ感があり、周囲のテーブルを見渡す席ならば、それがより感じられて面白い。

メニューはシェフの手書きによるもので、美味しいお料理をゲストのために心を込めて用意しているという気持ちが伝わってくる。ディナーには3種類のコースが用意されているが、もっとも手頃なペアコース(ひとり3,200円)を注文した。
オードブルは開店当時に人気を博したが、提供を中止していたパレット前菜が復活した。パレット前菜のメニューから好みの3品を選ぶと、それがアフタヌーンティのように3段重ねになって運ばれてくる楽しい前菜だ。メインディッシュは肉か魚をチョイスする。魚料理を得意とするシェフの腕を見込んで、魚料理を注文した。サーモンをアンモナイト状に巻いた特徴ある盛り付けの料理は、味にもアクセントがあり、美味しい一皿だった。デザートは、3種が盛り合わせで提供される。コーヒーも、以前から工夫と吟味を重ね、食後のコーヒーにふさわしいものを出すようになった。
コストパフォーマンスに優れ、サービスもフレンドリーで安定している。ちょっとうれしいことがあった時に、あまり気張らず、ふと出掛けてみるのにピッタリな店だ。

エントランスのディスプレイ メインディッシュ
2002年2月24日 昼
欧風台所「ラ・パレット」中央林間
喜-3 ワインを楽しむ会
店のスタッフたち
日曜日の昼に「ラ・パレット」で開催された、第1回ワインを楽しむ会に参加した。今回は日本ソムリエ協会で理事を務める仁田秋夫さんを迎え、貴重な経験談とともに、この日用意されたワインの解説をしてもらうというもの。この日のワインは「シャトー トリムレ サンテミリオン グランクリュクラッセ」の1986年から1991年までの6ヴィンテージだった。ワインの他に、前菜・主菜・デザート・コーヒー、そしてテキストが付き、ひとり8,500円(税・サ込)という価格。ワインのクオリティを考えても、この価格はとても手頃だといえる。

まずワインがそれぞれに配られ、ヴィンテージごとにテイスティングしながら、感じたままの印象をシートに記入していく。その間、仁田氏や真弓マネージャーも各テーブルを回り、ちょっとしたポイントなどをアドバイスしながら、ゲストとのコミュニケーションを図ってゆく。続いて、仁田氏が各ヴィンテージを改めてテイスティングしつつ、詳しい解説を加えてゆくので、自分の書いた印象と比較して、楽しむことができた。

いつもの「ラ・パレット」もアットホームな雰囲気で決して悪くないが、そこに仁田氏が加わるだけで、ホテルのメインダイニングを思わせる引き締まった空気に変わるから不思議だ。店舗とそこに働く従業員との関係は、劇場と出演者との関係によく似ていると、改めて思った。料理もワインを引き立たせる素晴らしい出来栄えだった。

2002年5月3日 夜
欧風台所「ラ・パレット」中央林間
楽-3 優しくなれる店
都心に住む友人から「ラ・パレットに行こう」と誘いを受けた。都会の店にはない、少しゆったりとした時間が流れる中、アットホームな空間に身をおいていると、話題がいつしか懐かしい昔話に変わっている。緊張もいらないし、気取ることもないから、だれもが肩の力を抜いて、優しい気持ちでくつろげる店だ。
この夜は4,800円のコースを注文した。メニューの中身は定期的に新しい料理に変わっているので、飽きることもなくなった。オードブル、魚料理、肉料理と続き、肉料理は4種の料理からチョイスできる。料理の力強さは、どんどん上昇している。デザートはパティシェの力作が楽しめる。この日は、チョコレートフレークとミントのムースに、セロリ、バルサミコ酢、赤胡椒などをあしらった大人のデザート。いろいろな味覚が、舌の違った部位を刺激するはじめての味わいで、濃厚なキルシュに漬けたチェリーがアクセントになっていた。ワインはソムリエお勧めのボトルを。思いがけない低価格にもにっこり。最近トゲトゲしてきたなと思ったら、この店にでかけて修正しましょう。
2002年6月21日 昼
欧風台所「ラ・パレット」中央林間
楽-3 シーフードサラダ
昼のコースは1,800円から用意されているが、最もポピュラーなのが2,800円のコースだ。手頃なプライスで本格的な料理を気軽に味わえるとあって、女性グループから近隣の会社のエグゼクティブまで、幅広い客層でいつも賑わっている。開店当時から変わらぬ味で人気のシーフードサラダは、甘みのあるビネガーとナッツの香ばしさが生きているドレッシングが決め手。シンプルな一皿ながら、他では味わえない絶品だ。にんじんのクリームスープは丁寧に裏ごしされ、なめらかな中ににんじんの風味が際立っている。メインのリブステーキには初夏の香りをたっぷり含んだジャガイモが添えられ季節を感じさせる。デザートは、レモンとチーズのムーズ、白胡麻のブラマンジェ、キウイのソルベがそれぞれ一口ずつ盛り合わさっている。コックコートの調理人自ら料理を運ぶ場合もあり、楽しげな活気に満ちている。

[ラ・パレット] 970208 980225 980405 980421 990324 990423 000323 000830 010506

Y.K.