あらかじめ予約を入れ、店に着いたのは12時15分頃だった。月曜日だというのに、各レストランはかなり混雑しているように見えた。特に隣りの「梅の花」にはすでに長い列ができている。
夜、ホテルを外から見ても、客室にはあまり電気が点いていないことが多いので、大丈夫だろうかと心配していたが、どうやらレストランは元気なようだ。
今回は奮発して3,500円のランチコースを注文した。千円台から用意されているランチメニューのなかでは、贅沢なものだ。料理それぞれは、なかなか美味しいが、すべて食べ終わってみて、やはりちょっと量的に物足りない感じがした。デザートはタピオカミルクが少量出てくるだけで、なんとも淋しい。全体的には、ちょっと割高感があるコースだった。量は女性を基準に考えているのかもしれないが、料理内容は、オーソドックスな会食用メニューという感じだった。味だけでなく量でも男の腹を満足させる内容のメニューが欲しいところ。
開業当時にはちょっと気取った感じの落ち着いたサービスが、次第にこなれてかなりフレンドリーで軽快な雰囲気に変わった。おそらく女性中心の客層にもまれたものだろう。それはそれで、明るい感じでよい。料理のは、黙っているとテーブルの中央にどんどん置いていかれてしまうが、頼めば取り分けをしてくれる。
店のデザインも、この近辺で考えれば突出して洗練されており、落ち着いて食事ができる数少ない店のひとつだ。
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