シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート Ocean Grand Suite
Sheraton Grande Ocean Resort
2009.12.27(日)
宮崎県宮崎市
-3

海岸から見るホテル棟
 
宮崎時間

まだつい1ヶ月前に訪れたばかりのシーガイアだが、相当の間隔をあけて戻ってきたような気がした。3泊の予定でスムーズにチェックインを済ませたが、部屋の準備が整っておらず、約30分待つようにとのこと。

その間、ロビーの中央にある「パシフィカ」でコーヒーを飲みながら、店内中央にある円形の水槽や、フェイクのパームツリーが茂るアトリウムを見上げたりして過ごした。人は少なく、静かで落ち着いた雰囲気。慌しかった今シーズンをクールダウンする3日間は、この心地よい空間から始まった。

35分後、コンシェルジュがルームキーを持って現れ、そのまま部屋まで案内してくれた。何度か泊まったことのあるスイートは、隅々まで丁寧に清掃され、空気までもが整っている。リビングのテーブルにはコンシェルジュから差し入れの宮崎産スイートスプリング。窓の外には松林と太平洋。寝心地のよいベッドやロクシタンのバスアメニティも揃い、あとは心置きなく自由に過ごすだけだ。

まずはオーシャンクラブの屋内プールへ。泳ぎ込もうと思って行ったが、子ども連れが多く専有できるレーンがなく、しばらくはプールサイドやジャクージでくつろぎながら空きを待った。

天井を何気なく見ると、電球が切れている箇所がたくさんある。そういえば、先ほどのアトリウムロビーにも電球切れがいくつもあった。メンテナンスが大変なのか、あまり気にしていないのか、いずれにしても格好がよくない。1時間ほどすると人が減り始め、いつしか貸切状態に。待っただけのことはあった。

さて、夕食は何にしよう。季節の案内を眺めながらあれこれと思案して、まだ使ったことのない天ぷらカウンターに行ってみることにした。

早速、19時に予約をと頼んだが、19時半ならば受けられるとのこと。やはり夕食は混雑しているのかもしれない。やがて時間となり、日本料理店「花洛」へ。店の一番奥にある天ぷらカウンターに案内されたが、他にお客はひとりもいない。なのにどうして19時ではダメだったのか、とても不思議だった。

そんなガラガラの天ぷらカウンターには、係の注意は行き届かないのではないか。その不安は的中だった。メニューを出すタイミングも悪く、その仕草からも素人っぽさが伝わってくる。注文が決まっても、ホール席に気を取られてまったく聞きに来ないし、その後もずっとサービスのタイミングを逃していた。

天ぷらを揚げるのは若い職人。控えめで大人しく、客と接することには消極的だった。揚げたての天ぷらなのに、油切れが悪く、重たい印象。でも、宮崎ならではの地鶏天や、栗天はとても美味しかった。

ホールのサービス係は、まだ食事が済んでいないのに、デザートを運んで来て、カウンターの脇の方に置いていくし、その後すぐに伝票を持ってくるなど、まるでファミレスレベル。きちんと教育して欲しい。

一晩明けた午後、天気もいいのでフェニックス動物園へ行くことにした。チェックイン時にもらった案内にはシャトルバスの時刻表が出ており、それを利用しようと思い、時間より少し前に乗り場へ行った。ところが、ちょうどこの日からダイヤが変わって、バスが出たばかりのところだった。それをコンシェルジュに言うと、ホテルカーを出して送ってくれた。

動物園はのんびりとしたムード。気温は低いが日差しが暖かく気持ちがいい。目当てはゾウのタイヨウとミドリ。ゾウ舎に行くと、二頭とも表に出て遊んでいた。近づける限り近くまで行くと、首を振りながら寄って来て、鼻で水を掛ける。どうも威嚇されているらしい。それでも、見飽きることのない愛嬌だ。

ゾウの散歩やフラミンゴショーを見て、帰りはシャトルバスに乗った。ランチタイムに間に合うかと思ったが、ラストオーダーが14時15分。ホテルに戻ったのが14時15分だったので、ギリギリアウトだった。仕方なくベーカリーショップへ。

先月はセットメニューがあったので、それにしようかと思っていたが、すでに表示がなかったので、単品で注文。だが、後で季節の案内を見たら、ワンコインセット500円というのがあるではないか。それに該当する注文だったのに、単品価格で合算するとは気が利かない。

そうこうしているうちに夕食の時間。まったく、食べてばかりである。だが、食べなければあとで空腹に苦しむことになるかもしれないので、食べられる時に食べておこう。

郷土料理「櫂」はどうかと思ったのだが、やはりここは食べるよりも呑む店という印象があり、今夜は呑む気分ではなかったので、結局ブッフェの「パインテラス」を選んだ。予約の際には、昨晩の天ぷらが放ったらかしだったので、今夜こそはよろしくと伝えてもらった。

だが、案内された席は、子ども連れの隣。家族で楽しそうに賑わっているという雰囲気なら構わないが、子どもは店内を運動場のようにして駆け回っていた。ブッフェ台から料理を運んでいる時にもぶつかって皿を落としそうになるなど、目に余る状態だった。

そこで子どもを捕まえて、静かにしなさいと注意をしたら、それを見ていた親が興奮してテーブルに乗り込んできた。自分の子どもを守りたかったのだろうが、怒りの矛先はここじゃなかろうに。殴られるかと思った。

その後に隣に来たのは女性グループ。こちらもまた騒々しかった。大声で爆笑し、フラッシュを使って写真を撮りまくっている。さきほどの逆ギレ家族も、騒ぎ放題の女性グループも、ホテルの客として相応しいとは思えない。何も気取って過ごせとは言わないが、最低限のマナーくらいは身につけるべきである。

翌朝、朝食のためにまた「パインテラス」に行くと、「昨晩は申し訳ありませんでした」と、区分けした静かな場所に席を設けて待っていてくれた。他の場所は、市場のような賑わいだが、そこは別世界だった。朝日が差し込み、ガーデンの植物が揺れるのが見える。

まずはコーヒーを飲んでからブッフェカウンターへ。サンダル、浴衣、スリッパのお客も多く、温泉旅館とリゾートホテルの境界は失われたかのような雰囲気だった。そういえば、外国人はほとんど見かけない。この様子を見たらビックリすることだろう。

最後の1泊は、ラグジュアリーグランデに泊まることにし、昼ごろにルームチェンジを依頼した。このホテルでは初めて利用する和室。さて、どんな部屋だろうか。そして、以前は落胆させられたラグジュアリーグランデは、今度こそ満足させてくれるだろうか。つづく・・・

 
スイートのリビング リビングからベッドルームを見る ベッドルーム

スイートスプリング 窓からの眺め 室内の長い廊下

ダブルベイシン バスルーム バスアメニティ

屋内プール プールサイドジャクージ アトリウムに面したデッキ

「パシフィカ」 「花洛」の天ぷらコーナー 天ぷらカウンター

ホテル棟を見上げる 海岸 松林越しに見るホテル棟

たいようとみどり フラミンゴ さる

 シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート(公式サイト)
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