さようなら、オーシャンドーム
2007.08.09(木)
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート King's Ocean Suite
Sheraton Grande Ocean Resort
喜-4

客室からの眺め ここのところ好天が続いているが、宮崎の太陽はひときわ眩しく感じられ、これから過ごす3日間の休日に胸が躍る気分だった。滞在は最近注目しているシーガイアのシェラトン。これまでの滞在では、毎回いろいろなハプニングに見舞われ、滞りなく過ごした試しはないのだが、こちらから何か投げかければ、それに応えようと知恵を絞って努力する様子が強く感じられ、今後が非常に楽しみなホテルである。

目の前に広がる松林やゴルフ場のグリーン、雄大な海原、そして夜空に輝く月などを、ほぼすべての客室から望むことができるが、それらは一度見れば忘れられない美しさだ。また、一部使いにくい部分や不足があるものの、巨大リゾートならではの充実した設備が整っているので、数日の滞在なら敷地内で過ごすだけでも十分に楽しめるのが気に入っている。

正面玄関に車で到着すると、リゾートらしいユニフォームを着た係が出迎えてくれた。見たところ、専属のドアマンというよりも、ベルアテンダントがエントランスにも配置されているという感じ。だが、その係は車の扉を開くなり「神田様ですね」と名前を呼んだ。なかなかいいスタートである。そのままコンシェルジュデスクに案内され、スムーズにチェックイン。案内された客室も、とりわけ丁寧に清掃したと見え、一段と端整な印象だ。

今回の客室は三角形の先端部分、一番海に近いコーナーにあるキングスオーシャンスイート。178平米というゆとりの面積は、普通なら最高級スイートとしても通用する広さだが、内装の立派さを見ても、最高級スイートとして十分なクオリティだ。

入口を入ると広いホワイエがあり、ゲスト用のトイレとクローゼットを備えている。リビングはコーナールームになっており、どこまでも続く海をパノラミックに眺められる。広々としたリビングだが、余計なものは置かず、ソファセット、オットマン付きアームチェア、ライティングデスク、アーモア、コンソールなどをゆったりと配置。カスケードのドレープとベネチアングラスのシャンデリアが華やかさを感じさせる。リビングとは別にキッチン付きダイニングルームを備えている。

ベッドルームには160センチ幅のベッドが2台並び、窓際にドレッサーを設置。配置も収納が少ないのもオーシャングランドスイートと同様だが、天井の間接照明や細かい部分の意匠などを見ると、グレードの高さが感じられる。

バスルームは約15平米の総大理石造り。オーシャングランドスイートでさえ大理石風柄のパネルを併用していたが、こちらはすべて天然石を使い、床には特に高級な石を用いている。ベイシンはダブル。バスタブは180センチの長さがあり、うっかりしたら溺れそう。トイレは曇りガラスで仕切られた独立スペースにあり、ビデも備えている。アメニティはロクシタン。タオル大小4枚ずつが用意されているが、すべてベイシンから離れたバスタブ脇のカゴに置かれているので、別にベイシンにもタオルを用意して欲しい。

広く立派な客室で、備品の状態もよく、快適な滞在をする舞台は整った。あとはインターナショナルクラスのサービスである。だが、まず困ったことに、ゲストサービスセンターに電話をしても「ターンダウン」という言葉が通じなかった。それをやっと理解してもらい、ほどなくして客室係が来たまではいいが、ベッドカバーを乱雑にはずし、そのカバーを窓のところに無造作に丸めて置いただけで「終わりました」という。

ベッドを見ると、まるで昼寝の後のように寝具がシワシワ。どうやらあまりターンダウンをした経験がないようなので、具体的のどうして欲しいかを伝え、それを実践してもらった。そして、はずしたベッドカバーは、引き出しを占拠していた予備の毛布とともに持ち帰るよう頼んだ。これでやっと引き出しに荷物を整頓できる。

巨大リゾートホテルだけあって、朝食もいくつかのレストランで提供しており、なるべく目新しい店を選んで利用してみた。まずは季節営業の「エルスール」。ホテルオーシャン時代はここがコーヒーショップだったようだが、現在は貸切のみに対応しているらしい。ロビーに近いのでロケーション的には便利だが、内装はあまりパッとしない。

ここの朝食はブッフェ形式。「パインテラス」に比べると、品数が絞り込まれており、豪快さは感じられなが、宮崎産の新鮮野菜が揃っている。ブッフェ台の前では、陽気なオバちゃんスタッフが「この野菜、おいしいんですよ!さあさあ、たくさん食べてくださいね!」と農協から派遣されたのかと思うほど熱心にPRしているのが印象的だった。

3日目の朝食には和食「花洛」で。和が中心で、明太子、自分で炙って食べる3種の魚、甘い味噌汁、芋の入った粥などの他、地産の大きなフルーツトマト、ヨーグルト、コーヒー、パンなども揃っており、幅広い年齢層に対応しているだけでなく、味的にもここが一番美味しかった。

夕食は1泊目はルームサービス、2泊目は居酒屋「櫂」を利用した。実は、この「櫂」が一番気に入っている。なぜなら、一番「みやざき」を感じさせてくれるからだ。カウンターに陣取って、板前を相手にその日のオススメを聞き出しながら、割烹気分で注文しても、それほど値が張ることもない。料理も美味しく、ボリュームもある。

だが、サービスも巷の居酒屋レベルなのは、ホテルとしては名折れではないだろうか。注文を取る時にボールペンをパチパチ鳴らしたり、言葉遣いの乱れが気になった。朝に「エルスール」で野菜を勧めていた例のオバちゃんが、夜には「櫂」で居酒屋のオバちゃんに変身していてビックリ。更に、翌朝には売店でお土産売りのオバちゃんに。いったいどれだけのセクションを掛け持ちしているのだろう。

その売店の前は、普段はソファを配したロビー風になっているのだが、夏休み中はそこにゲーム機を並べて臨時ゲーセンにしており、全体の雰囲気を壊している気がした。1階のラウンジも夜になると相変わらずクラブミュージックを流しているが、その音のしない日中の方がずっと雰囲気がよい。どうしても音楽を流したいのなら、もっと閉鎖的な空間でやってほしい。

シーガイアのシンボルでもあったオーシャンドームがついに営業を終了することになってしまった。これまで一度も利用したことがなかったので、せめて最後に雰囲気を味わっておこうと思い、混雑を覚悟で行ってみた。ドーム内はさすがにスケール感があり、多くの人で賑わっていたが、それがむしろ活気と盛り上がりを見せている。施設はすでに一部がクローズになっているが、メインのプールだけでも十分に楽しめた。

ここは実際の海とも違うし、フツウのプールとも違う、オーシャンドームならではの独特の世界だ。海水でないからベタベタしないし、もちろんクラゲもいない。砂浜を歩くような気分も味わえるが、ゴミなどで足を怪我する心配もない。1,000円で借りたハンモックに揺られながら、全開のドームから見える青空を眺めるのはいい気分だ。

場内にアナウンスがあり、サーフショーが始まった。派手な音楽とともに、巨大な波が作り出され、それが豪快な音を立てながら打ち寄せてくる。なかなかの迫力だ。そして、3人のサーファーたちが、その大きな波に乗って観客の喝采を浴びる。さて次は何を見せてくれるのかと思ったら、あっさりと終了。大袈裟なイントロから10分しか経っていないのに、ちょっと拍子抜け。やっぱり、シーガイアは演出力に問題がある。いい線までいっているのに実に惜しい。

混雑するオーシャンドームとは対照的に、ホテルの屋内プールはガラガラ。結構いい設備なのに、もったいない。ホテルの屋外プールも滞在中は無料で利用できるが、プールサイドでタオルを借りると1枚200円掛かる。着替えはプールサイドの更衣室が利用可能だ。ガーデンプールと名付けられているだけあり、様々な植物に囲まれたプールはリゾートの雰囲気たっぷり。プールサイドが石なので、強い日差しに照らされた石が焼けるように熱くなってる。夏に来る場合は、ビーチサンダルを用意した方がいい。

滞在中は天候に恵まれ、真夏の休日を満喫することができた。客室も快適だったし、アクティビティも2泊ではまだまだ遊び尽くせない。あとは、ホテル内にドレスアップして過ごしたいような場所がもう少し欲しい。

 

オーシャンドーム 午前中は比較的人が少ない カッコいいサーフショー

部屋のエントランスは両開き エントランスを入ったホワイエ リビングルーム

大きなソファセット 床にもかなりのゆとりがある リビング越しにベッドルームを見る

独立したダイニングルーム ダイニングからも雄大な海が見える キッチンも備わっている

ダイニングからリビングを見る リビングからベッドルームを見る 160センチベッドが2台並ぶ

ベッドルーム ダブルベイシンにはスツール付き 総大理石張りのバスルーム

エレベータホール コンシェルジュデスク メインエントランスからロビーへの通路

朝食に出される野菜 温泉「新月」 「ジ・オーシャン・クラブ」のプール

ガーデンプール ガーデンプールからホテルを見上げる プールで泳ぎながら散歩気分を味わえる

 
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート 041002 061005 061007


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