ダイエット
2007.09.04(火)
ANAインターコンチネンタルホテル東京 Club InterContinental Corner Suite
ANA InterContinental Tokyo
哀-2

ナイトテーブルに用意されたミネラルウォーター ホテルに到着したのは16時半過ぎ。あらかじめ知らせておいた到着時刻よりも遅くなったにもかかわらず、部屋の準備はまだ整っていなかった。手続きを済ませてからロビーラウンジでコーヒーを飲みながら待つこと30分。やっと部屋が仕上がり、マネジャー自ら部屋へと案内してくれた。

このホテルでは毎度のように清掃の不備があり、改善を繰り返し求めているが、それがなかなか実現しない。多少の不行き届きは気にしないという客もいるだろうが、キレイ過ぎるといって怒る客はまずいないのだから、清潔に仕上げるに越したことはないのだ。

それにしてもこのホテルは、改装してからというもの、汚れかすこぶる目立つようになった。アクリルや曇りガラス、ヘアライン仕上げのステンレス、静電気を生じやすいファブリックなど、見た目はよいが客室メンテナンスの敵のような素材ばかりを使っている。まぁ、汚れが目立てば、どこを清掃するべきかがマーキングされているようなもので、ポイントを見つけやすいとも考えられるが、このホテルの場合、そういった応用はなされていない。

これは想像だが、客室係たちは、汚れをピンポイントで狙い撃ちするのではなく、あらかじめ教えられた手順に沿って、一通りのことをこなしているだけなのではないかと思う。それでは見過ごした点や不十分だった点が日毎に積もり、やがては商品価値に問題のある薄汚れた部屋に成り下がってしまう。そして、今のこのホテルはまさにその状態だ。今回も、相当注意深く清掃したのだろう。確認したわけではないが、チェックイン時に30分待たされたのも、インスペクターが念入りに最終チェックを行なったからだと受け止めている。

確かに、前回に比べれば格段に整っている。だが、ソファの下からはスナック菓子の残骸が顔を出しているし、ミニバーの天然石天板はこぼれた液体が乾いてベトベトになったままなど、十分とは言い切れない。マネジャーが退室し、またも自ら部屋の清掃をスタート。今回は4日間の滞在予定だが、自分で納得できる状態の中で過ごすには、それが一番の早道だった。

幸い、滞在中の清掃には問題はなかった。だが、ターンダウンはちょっといい加減。アルバイトなのか、若い兄ちゃんが一人やってきて「ベッドはがしに来ました〜」と言って、ベッドだけを整えた。ゴミ箱も見ないし、タオルも交換しない。あっけに取られているうちに、兄ちゃんはとっとと帰ってしまった。

それでも憎めないのは、彼のキャラによるもの。不十分な客室清掃のこともそうだが、係たちは「この程度で十分でしょ」と開き直っているわけではなく、基準が曖昧になったまま見過ごしているうちに現在のようになってしまったように思う。どの係に話をしても、向上心がないとは感じないし、客を舐めたような様子もなく、「次こそは」と意欲を見せてくれる。だからこそ繰り返し訪れるのだが、なかなか合格点には至らないのだ。それでも明らかに改善されつつあるので、もう少し時間を掛けて見守りたいと思う。

さて、せっかくスイートに滞在中なので、ひとつルームサービスでも注文して、室内で気ままに過ごそうかと思い、ソファに身をまかせながらメニューを開いてみた。はて、以前からこんなに高かっただろうか。品揃えは変わり映えしないようだが、値段は立派になったようだ。ついでに朝食の頁も見てみたが、ありきたりなアメリカンブレックファストが3,696円もする。チルドジュースに、卵とそれに添えたミート、パン、コーヒーという内容で、サラダもフルーツもつかないのに高すぎやしないか。そう思いながらメニューを見ているうちに食欲がなくなってしまった。

では、館内の店舗はどうか。安いものもあるが、品質もそれなりの感じで、全体的にコストパフォーマンスが悪いように思う。かつてはこんなではなかった。コーヒーショップには手頃で本格的な料理が揃っていたし、ブッフェの類は他のホテルより安かったのに、いつの間にか5割増しくらいになっている。これで味やサービスは据え置きでは割に合わない。それならばとダイエットに励むことに。フィットネスで汗をかき、食事はフルーツやチーズでおしまい。健康的とはいえないが、高くてまずいものを食べるよりはマシだった。

滞在中、都心に台風9号がやってきた。一番影響が大きかったのは、7日の午前2時頃だった。スコールのような雨が窓に叩き付けるが、三角形の建物は風に強いらしく、かなりの強風にもまったく揺らぐことはなかった。これが京王プラザならば、船酔い気分になっていたことだろう。

 
リビング全景 リビングのデスク周辺 デスク

リビング奥から入口方向を見る リビングのソファからテレビを観る ウェルカムアメニティとフラワーアレンジ

リビングからベッドルームを見る 赤いスローケットが印象的なベッドルーム アメニティはREN

 
ANAインターコンチネンタルホテル東京 980103 020216 030817 041102 040612 040821 050428 050505 050828 051227 060430 060811 060815 060824 070506 070805


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