会がはねてホテルに着いたのは22時半。サインのみのスムーズなチェックインだった。用意されたのは5階のデラックスルーム。いつも利用している部屋とタイプは同じだが、階層としては下の方だった。部屋に向かう途中、何度もスリッパと下着姿の中年男性を見かけた。一人目の時にはちょっとびっくりしたけれど、二人目とすれ違った時にはデジャブかと目を疑った。しかし、顔を見ると先ほどの人とは違う。そして、三人目を見た時には、もう驚きもしなかった。

部屋に入ると、ギンギンに空調が効いていた。風量は「強」になっており、温度設定は「15度」だった。この日は特に蒸し暑い一日だったし、演奏で汗だくだったので、この冷え具合はとても嬉しかった。そのまましばらく涼んでから、少しずつ温度設定を上げて、就寝に丁度良い温度に調節。その間、ずっと窓は曇りっぱなしだった。外はまだ蒸しているようだ。

バスタブに湯をはって、ナイトテーブルのBGMをON。軽やかなスロージャズが流れてきた。音楽が聞こえるように、バスルームの扉を開け放ったまま、バスルームの照明を消す。ホテルステイの際は必ず持参するお気に入りのバスソルトを入れた熱い湯に浸かり、湯がほどよく冷めるまで目を閉じて過ごす。

十分にリラックスした後は、これまた必ず持参している洗剤をベイシンで溶かして、汗で汚れたシャツを洗った。身軽な旅に欠かせないのが、イッセイミヤケのプリーツシャツ。ざざっと洗ってそのまま干しておけるし、カバンの奥に丸めて詰めても平気なのがいい。そして、これまた持参のハーブティを入れて日記を書く。明日は早めに起きて朝食をとり、アウトドアプールの様子を見に行こう。そんなことを考えながら就寝した。

朝は、すがすがしい天気だった。予定した通り、早朝に食事をとってから、周辺を散策した。アウトドアプールは、どうやら営業していないらしい。水は張ってあるが、プールの中は入れるようには手入れがされていない。いい天気なのに残念だ。

東急インやエクセルホテル東急では、滞在中にバスアメニティをひとつも使用しなかった場合、バスルームに置いてあるグリーンコインをフロントに持参すると、緑化運動に貢献することが出来るのだが、この日はグリーンコインが見当たらなかった。客室係の置き忘れかもしれない。せっかくバスアメニティには手をつけなくていいよう、すべて持参してきたのになぁ。