旅の衝動
2006.02.04(土)
成田エクセルホテル東急 Deluxe Twin Room
Narita Excel Hotel Tokyu
楽-2

成田エクスプレス車内にて 海外に出かけるわけでもないのに成田空港のターミナル内を歩いていると、ついついこのままどこかへ旅に出てしまいたくなる。もし本当にこのままどこかの国に消えてしまったら、その後はどうなるだろう。後先考えずに、衝動だけで決意して、誰一人知った人のいない世界に飛び込むってどんな気分だろう。あと20年若かったら、そんな冒険をしていたかもしれない。

実際、思い立ったように旅に出ることは、しばしばあった。急にリヨンのレストランに行きたくなって、でも、1人ではつまらないから、突然友達に電話をして「明日、リヨンに行かないか?」なんて言ってみる。そこで断られれば、冒険の夢から覚めて日常に戻れたはずだ。だが、「いいよ。どこで待ち合わせ?」とノリのいい友達に恵まれていたため、突然ミラノとか、突然マドリッドとか、気の向くままに旅に出ていた。指折り数えてその日を待つ楽しみも捨てがたいが、不意な遠出には独特の興奮がある。だが、今日はやめておこう。ちゃっかりパスポートをバッグに忍ばせては来たが、今の自分には、やらなければならないことが山ほどある。でも、またいつの日にかきっと。

ホテルへは、空港ターミナルからの送迎バスを利用した。ホテルに到着すると、ロビーは今バスを降りた多くの客でごった返した。そこにクルーの一行も到着。一気にエアポートホテルらしい客層と雰囲気になった。フロント係も忙しそうだ。昔の証券取引所みたいに両耳にふたつの受話器を当てて、同時に2回線と通話している係もいる。

用意された客室は、前回とまったく同じ。客室最上階のデラックスルームだった。一度利用しているので、目新しさはない。天井高は250センチと、低い部類。140センチ幅のベッドも高さは42センチと、これまた低めだ。バスルームは2.85平米と狭い。それでも、なんとなく快適に過ごせてしまうのは、エアポートホテルという独特のロケーションによるものか。夕暮れから深夜に掛けて見られる空港の明かりが、またも旅への誘惑を仕掛けてくる。

窓から真下を見ると、日本庭園があるのがわかる。庭園を見るには宴会場のホワイエからがベストポジションのようだが、メインエントランスの脇から、遊歩道を通って池のほとりまで行くこともできる。せせらぎの音やゆったりと泳ぐ鯉たちは、外国人ゲストにも好評らしく、散歩中に数組の外国人と顔を合わせた。もしここに国際空港ができなかったら、今はどんな風だったのだろう。想像すらできない。

 
35平米ツインルーム ベッドは140センチ幅 デスク周りはコンパクトにまとめている

ソファとアームチェア 客室の窓から見る空港の夜景 お気に入りのステーキ丼

日本庭園 フロントカウンター ロビー

 
成田エクセルホテル東急 051108


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