美しい夕暮れ
2006.06.18(月)
ルネッサンス リゾート オキナワ Junior Suite
Renaissance Okinawa Resort
楽-5

「コーラルシービュー」から見る夕暮れ 1年半ぶりの沖縄での休日をどのホテルで過ごすか、今回も大いに迷った。だが、各ホテルのプランを比較したり、これまでの印象を総合的に考えた末に、ルネッサンスを選んだ。決め手はコストパフォーマンスだが、空港とホテル間のリムジン送迎サービスや、この時期にレストランで開催中のフェアも魅力的で、滞在客を楽しませようという意欲が一番強く感じられたのが、ルネッサンスだった。

那覇空港の到着ロビーでは、ホテルのショーファーが出迎え、ロングストレッチリムジンに乗り込んで、一路ホテルを目指す。車内では冷えたオシボリとドリンクが用意され、車内に流れる琉球民謡のBGMが、沖縄気分を盛り上げてくれる。

ホテルに到着したのはチェックインタイムよりも随分と早かったが、エントランスでゲストリレーションズが待ち構えて、そのままルネッサンスラウンジへと案内。オシボリとゴーヤミックスジュースで歓迎され、フロア特典や施設利用の案内があった。ゲストリレーションズは、自らの名前を名乗ってからサービスをするので、親しみと信頼感が生まれる。と、ここまでのすべては、昨年訪れた際と同様だ。段取りがよく、とてもスムーズなのがいい。

用意された客室は、54平米の面積があるジュニアスイート。レギュラールームの1.5倍の面積があるワンルームタイプのスイートだが、最大の特徴は、ベッドルームを囲む、木でできた仕切りだ。一見すると、部屋を狭く見せてしまっているようにも感じたが、写真で見るよりも実物の方がずっと質感が高く、ポリネシアンスタイルを思わせる凝った意匠が、室内の雰囲気をまたとない個性的なものに仕立てている。

ベッドの幅は狭いが、ソフトなマットレスは包まれるような寝心地が快適で、ベッドリネンの肌触りもいい。夕方にはターンダウンサービスも行われる。ベッド側のテレビはワイヤレスだ。一方、リビング側にあるテレビは32インチ。リビングには4名用のダイニングテーブルと、どっしりとしたソファセット、ドレッサーとバゲージ台があるだけで、余計なものは置いていない。

室内は涼やかで落ち着いた雰囲気だが、窓を開けると夏のビーチの活気が伝わってくる。同時に、国道58号線を通る車の音が聞こえてしまうのが残念。広々としたバルコニーには、デッキチェアとテーブルが用意され、真っ青な海と空を眺めながら、プライベートな時間を過ごすことができる。マスクメロンなど、盛りだくさんなウェルカムフルーツと、ウェルカムドリンクの泡盛セットをバルコニーに運び、のんびりと楽しんだ。

5平米のバスルームには、バスタブ、広いシャワーブース、トイレが設置されており、総大理石造りだ。ダブルのベイシンはバスルームの外にあり、天板には良質のイタリア産アラベスカート大理石を使っている。ベイシンの後ろにクローゼットがあり、ハンガーは十分だが、ひきだしが少ないのが不便だった。アメニティは、昨年に比べるとアイテムが少なくなったが、バスソルトや沖縄産の化粧品、アロマテラピー用品などもあって充実している。タオルは豊富で、バスタオルは6枚が用意されている。

滞在中、時折雨が降ることもあったが、予報よりも晴天に恵まれた。気温から想像されるよりも海水温が高いので、ビーチで泳ぐ人の姿が多い。波打ち際ギリギリのところまで、小魚の群れがやって来くるが、手を差し出しても逃げないところを見ると、人に慣れているようだ。ビーチ以外にも、屋内、屋外プールや、イルカセラピーを始めとしたアクティビティー、魚たちに触れられるタッチプールなど、子供も大人も楽しめる施設が充実している。

レストランは、どの店も賑わっていた。初日のディナーは、コンチネンタルレストラン「フォーシーズン」を利用した。海人フェアで、メインダイニングながら3,900円のディナーが用意されていたが、それはブッフェ。せっかくの落ち着いた雰囲気を楽しむならと、アラカルトで注文することにした。抑えた照明にキャンドルライトと、ちょっと懐かしいようなムードだが、サービスはホテルダイニングの王道を行く正統派。今では珍しいゲリトンサービスや、炎の演出があるクレープシュゼットやコーヒーディアブルなど、沖縄ヒルトン出身のスタッフから受け継がれている伝統的な演出も楽しめる。

翌日は、「コーラルシービュー」のバーベキューを。オープンエアのテーブルからは、ちょうど沈もうとしている夕日と、七色に変化する海が眺められた。ため息が出そうな美しい光景に、しばらくの間、言葉を失ってしまった。バーベキューメニューはボリュームたっぷりなので、ファミリーや若いグループにオススメだ。

朝食は、クラブフロア専用の「アンビルハウス」を利用した。以前はフルサービスのコース仕立てブレックファストだったが、今回はサンドイッチ、スープ、サラダの頭文字を取った「3Sブレックファスト」が用意された。ブッフェスタイルで、様々な具材を好みのパンに挟んでサンドイッチを作るというもの。楽しいといえば楽しいが、どちらかというと面倒だった。

サービスは、誰と接しても明るくて健康的だ。ビーチのスタッフにいたるまで、真面目で親切と、好印象だった。同様に客たちもリラックスして、みな楽しそうないい笑顔をしている。沖縄での滞在を終え、東京に戻り周囲を見回したら、誰もが疲れた顔をしている。この人たちを、全員沖縄に連れて行ってあげたいと思った。

 
54平米のジュニアスイート ベッドの囲いがインテリアのポイントだ ダイニングテーブル

32インチテレビ ソファ ベッド

アウトベイシン バスタブ シャワーブース

ウェルカムフルーツ バルコニーからの眺め ビーチ

フロントロビー ロビーには様々な植物が ロビーのインコ

タッチプールのカメ 大人気のイルカセラピー 部屋から見る朝日

 
ルネッサンス リゾート オキナワ 060116


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