YKsonic Web | home | concert | kidoairaku>2011 | blog | gallery | profile | contact | |
セント レジス ホテル 大阪 Grand Deluxe Room | |
St. Regis Osaka | 2011.12.12(月) |
大阪市中央区 | 喜-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
クリスマスの邸宅 夕刻、暗くなってからの到着だった。石造りの外観はライトアップされ、1階のレストラン周辺もムードのある照明に彩られている。クリスマスシーズンにぴったりのロマンティックな雰囲気だ。 ホテルに入ると、ベルアテンダントがすぐに寄って来た。宿泊であることを確認すると、一度荷物を預かって、後に部屋に届けるとの案内があった。だが、荷物を持って同行してほしいと頼むと、嫌な反応はみせずに、頼んだ通りのことをしてくれた。 フロントは混雑していた。中国人のグループ客が、下品な格好をしてたむろしている。エレガントなイスにあぐらをかく若い女。激安ショップで何かを大量に買い込んできた男。そんな人たちのそばには寄りたくないという素振りをあからさまに見せながら、後ろのソファに避難。 すると、フロント係はそれを察してすぐに近寄り、「こちらにお掛けのままお手続きを承ります」といい、用意をしてふたたびもどって来た。そしてサインだけのチェックインが完了。待っていたベルアテンダントとともに、そのまま部屋へと向かった。 今回利用した部屋は、51平米のグランドデラックスルーム。50平米を超える広さの部屋とあれば、じゅうぶんなゆとりが感じられるものと思っていたが、レイアウトせいか、家具の大きさなのか、はたまた色使いなのか、どうも窮屈で圧迫感のある部屋だ。 案内までは非常に優れたサービスをするという印象が重なったが、部屋に入った時、室温がかなり低く震えるほどだったことはマイナスポイント。ベルはバトラーが顔を出すと言い残して去って行ったが、そのバトラーがなかなかやってこないこともマイナスポイント。来たバトラーは若く経験の浅い女性で、頼りがいがなさそうなところもマイナスポイント。印象は急降下した。 室内は、ど真ん中にベッド。窓の方を向けて置かれ、かなりの存在感を示している。いかにも眠るための部屋という感じで、まるでスイートの寝室のようだ。最初のころはベッドにクッションを添えていたが、ひとつもなくなってしまった。 窓は2枚。なかなか大きく取られた窓だが、室内を反射して景色はよく見えない。また、カーテンボックスの間接照明がちょっと鬱陶しい。窓際には組み合わせソファが置かれ、デイベッドとしても使える。テーブルは円形。ソファから少々離れた位置にセットしてある。 金色の扉が付いたミニバーキャビネットが置いてあるのは入口側。扉の中には充実したミニバーやティーセット、コーヒーマシンなどが収納されている。その隣りにはサイレントバトラー。スタンド脇の目立たない扉は、避難通路だ。 ライティングデスクは壁に向かって置いてある。中央にポップアップ式のミラーと整理棚がある。無料のミネラルウォーターはデスクの上。テレビはデスク脇に、上下にスライドする扉のある棚に取り付けてある。扉を閉めればテレビは見えなくなる。 ベッドは200センチ幅。寝心地は申しぶんない。ベッドボードの装飾もなかなか洒落ている。ベッド脇の扉はクローゼットとバスルームに通じるもの。クローゼットは小さいながらもウォークイン型。棚もあって収納力は大きい。 バスルームは広く機能的に造られている。立派な内装ではあるものの、これといった特徴は感じられない。ベイシンはダブル。バスタオル類は下の棚に置いてある。 ベイシンの背後には、ガラスで仕切られたウェットスペース。バスタブとシャワーエリアが並んでいる。バスタブは大型で、周囲を大理石で囲っている。壁面には液晶テレビが埋め込まれているが、観られるチャンネルが少なくつまらない。 ウェットスペースの隣りの曇りガラスで仕切られたところがトイレ。バスルーム全体の照明はON/OFFのみで、明るさの調節はできない。 邸宅風のロビーは、クリスマスの装飾が賑やかだ。モダンながらも、どこか懐かしさの漂う装飾にセンスが漂う。まさに、クリスマスの邸宅という趣きだ。 朝のレセプションカウンター前は、チェックイン時とは対照的に、無人の落ち着きだった。高層階にありながらも、堂々たる高さの天井の空間は、静かな佇まいの方が似合う。 夜はムード溢れるバーも、朝は明るい日差しに照らされる。黄金色に輝く天井や額がまぶしい。この空間で朝食を楽しむこともできるが、テーブルがやや小さい。食後のコーヒーだけこちらでというわがままもOK。 気候がよければ、ルーフトップテラスで過ごすのも心地よい。一応ガスヒーターや膝掛けなども用意されるが、冬に長時間いるのはきつい。 傍らのガーデンは和の趣き。パッと見た感じは地味だが、しみじみ眺めると、さまざまな種類の木が植わり、季節の花も楽しめる。 2泊してチェックアウト。特によかったのは朝食と部屋の静けさ。まだ粗削りな部分もあるが、前回よりは格段に洗練されてきたように思う。パーフェクトとはいかなかいまでも、総合的には好印象の滞在だった。 |
▲このページの先頭へ | |
OFFICIAL WEBSITE |
このホテルに関する過去のレビュー |