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会津若松ワシントンホテル Twin Room | |
Aizuwakamatsu Washington Hotel | 2011.05.29(日) |
福島県会津若松市 | 楽-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
記憶にないのに懐かしいホテル 5年半ぶりで訪れた会津若松ワシントンホテル。他のホテルなら、5年も見なければどこかが変わっているものだが、ここは何ひとつ変わらず昔のままに見える。実際はどこか違っているのかもしれない。正直、細かいことはほとんど記憶にない。なのに館内に漂う空気が、「どこも変わっていませんよ」と語り掛けているかのようだ。 正面玄関を入るとロビーがある。一部分は二層吹き抜けで、高い天井からつららのようなシャンデリアが下がっている。吹き抜けの下には何も置かず、広々と見せており。その脇にはブライダル用のドレスや進物の見本などが展示してある。 そしてロビーの天井が低くなっている部分には、厚手のカーペットが敷かれ、どっしりとしたソファセットがいくつも並んでいる。その設えを見ると有料で茶を出すロビーラウンジかと思うが、喫茶営業はなくフリースペースとして解放している。壁には立派な蒔絵。ソファやテーブルも立派なものだ。しかし、ホテルになくてはならないフロントが見当たらない。 5年前にも迷ったのだろうか。まったく記憶がない。そんな調子だから、フロントを見つけるのに少々苦労した。やっと見つけたフロントは、ロビーからは死角になっている目立たない場所にひっそりとあった。床も壁も大理石に囲まれて立派。その壁には、役所や公民館のように多数のポスターが貼ってある。そんなところからも飾らない気質が伝わり、地域に根差したコミュニティホテルとして親しまれている様子がうかがえる。 チェックインを済ませて、スーツケースを転がしながら部屋へと向かう。エレベータは2基。客室階エレベータホールには自動販売機が設置されている。廊下もレトロな雰囲気。 今回利用したのは約17平米のツインルーム。前回泊まったシングルルームはだいぶ窮屈だったが、それに比べるとゆとりが感じられる。窓は小さく、短いレースが掛かっている。ドレープはないが、襖風の引き戸で完全遮光できる。ベッドは125センチ幅。壁と窓の間に、2台がぴったり挟まっている。 実は、部屋に入ってから照明を点けるまでに少々苦労した。フロントでナイトパネルにキーを挿すと電源が入ると聞きはしたものの、どこにスロットがあるのかよく見えなかったのである。やっと見つけたスロットは、パネルの左下。手探りゲームのようだった。 デスク側の配置は一見ふつうそうだが、よく見ると変わっている。通常なら、入口に近い側に空間があって、デスクなどは窓際に寄せられていることが多く、ドア側に一番近いのがデスクというのは珍しい。デスクは奥行きが30センチ程度しかなく、手狭。デスク前には両サイドにランプが付いたミラーを設置し、26インチの液晶テレビは壁に掛けられている。 冷蔵庫と窓の間には、ボックス型のキャスター付きミニテーブルとアームチェアがある。チェアには赤いカバーが掛かっており、この部屋で唯一はっきりした色調のアイテムなので、とても存在感がある。シッティングコーナーが設けられているのはありがたいが、この部屋にはバゲージ台がない。使わないベッドの上にスーツケースを広げるという手もあるが、できることなら使わないものは乱したくないので、ボックス型テーブルをバゲージ台代わりに使うことにした。 バスルームは140×180センチサイズのユニットタイプ。壁はタイル張りで、照明はひとつだけ。狭いけれど、シングルの超コンパクトバスに比べると、ずいぶんと広々したものだ。 バスアメニティは必要アイテムのみに絞り込んでいる。リンスインシャンプーとボディソープは壁掛けディスペンサー、ハンドソープは大型ボトルで用意されている。ツインなので、タオルが2枚ずつあったのが便利だった。 夕食は5年前にも利用した最上階の「ガスライト」へ。オーセンティックな料理や、バー仕込みの折り目正しいサービスは、今でもくっきりと記憶に残っている。今回は時間が早かったからか、バーのようなムードは感じられず、どちらかというとカジュアルダイニングのような雰囲気。驚くほど低価格のステーキを食べ、満腹になった。正統派レストランは思い出の中だけになってしまったのかもしれない。 |
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