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全日空ホテルクレメント高松 Semi Double Room | |
ANA Hotel Clement Takamatsu | 2010.03.15(月) |
香川県高松市 | 楽-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
人生にホテルあり 坂出市内での用件を済ませ、高松行きの列車に乗り込んだ瞬間、ぶっ倒れそうなほどに体調が急変した。途中駅で降りることも考えたが、なんとか踏み堪えて高松駅へ。初めて降り立つ終着駅の風情をしみじみ味わう余裕もなく、改札とコンコースを抜けて、真正面にそびえるホテルを目指した。 10年程前に完成した新駅舎は、以前よりも手前に引っ越し、300メートルほど海から遠くなった。駅前には立派な広場があり、空が広く感じられる。ホームからホテルまで、まったく段差がないことも、もはや荷物を持ち上げる余力のない身にはありがたかった。 全日空ホテルクレメント高松は、香川県のランドマークのひとつ。駅前の好立地に建ち、海に向かってカーブのあるエレガントな表情を見せ、逆に駅側にはシャープで都会的なフォルムを向けている。このホテルが建つ場所は、かつて宇高連絡船の桟橋だったという。 ホテルクレメントは、JR四国ホテルグループのブランド。3軒あるクレメントのうち、IHG・ANA・ホテルズと提携し全日空ホテルを名乗っているのは、この高松1軒である。モットーは「人生にホテルあり」。素晴らしいフレーズではないか。 正面玄関は駅と宿泊棟の間にある低層棟にあるが、駅から歩いてアプローチする場合には、また別の小さなエントランスを利用することになる。 ロビーは2層吹き抜けで大理石もパターン模様が動的。いくつもある太い円柱にも白い大理石をあしらい神殿のようだが、やや冷たい印象もある。吹き抜け中央部の天井には流れるようなシャンデリア。その真下には、明るいブルーのカーペットにイスやソファが並べられ、自由にくつろげるようになっている。 その突き当り、もっとも海に近い位置には、半円形のアトリウム空間があり、そこがロビーラウンジになっている。高いガラス窓が廻らされ、日中には屋外のような明るい日差しが入るが、夜の閉店後は照明を落として真っ暗にしてしまう。ホテルは眠らない街だと思っていたが、ここはぐっすりと眠るらしい。 さて、まずはチェックイン。フロントは正面玄関とロビーラウンジの間に位置し、吹き抜けのすぐ脇に長いカウンターを設けている。その時の様子はよく覚えていないが、特に印象に残るような出来事はなく、スムーズに済んだものと思われる。 用意された客室は11階のセミダブルルーム。予約通りのタイプだった。比較的低層階だが、1泊だけの予定だし、さっさと眠りたかったので、階などどうでもよかった。面積は約24平米。緩い角度で折れ曲がった部分にあるコーナールームで、2面の窓を持っている。 ドアを入ると、クローゼットとバスルームドアがあり、正面がリビングスペースで、コーヒーテーブルとアームチェア、フロアスタンド、そしてデスクユニットを備えている。テレビは20インチと、室内の広さと照らし合わせると、小さすぎだ。デスクは壁向きだが、トップは広く使える。 ベッドは140センチ幅だろうか。寝具はデュベカバー仕上げで清潔感があるが、マットレスの質はあまりよくないので、寝心地としてはいまひとつ。両サイドにナイトテーブルがあり、電話機も備えている。ナイトランプはベッドボードに取りつけられているのだが、位置がよくないのか、何度も頭をぶつけた。 ベッドの部分だけ天井が高く、調光可能なシーリングライトが設置されている。また、ベッドの両側にはさほど空間がないので、横たわっていると両サイドから圧迫されるよな感覚があるかもしれない。 ベッドとデスクの間には、割と広い空きスペースがある。バゲージラックは窓の間にある柱に立て掛けてあるが、ここに荷物を置くと、室内が散らかっているような印象になる。かといって、他に置くところはない。 窓からは隣接するサンポートがよく見える。わずかにではあるが、海も眺められ、港にいることが実感できる。周辺は再開発が進んでいるので、見栄えの悪いものはさほど目に入らない。 デスク脇にある冷蔵庫には、各種飲みものが揃っている。 また、インスタントコーヒーやカップ&ソーサーとマグカップを備え、室内でも気軽にティーブレイクが楽しめる。 バスルームは140×180センチサイズのタイル張りユニット。サーモスタット付きカランを備え、シャワーの水圧もまあまあ。バスルーム内は白が基調で、明るく清潔感がある。 タオルはホテル名入りで、大小2枚ずつ。それに加え、ウォッシュクロスが2枚備わっている。バスローブはないが、ナイトウェアは上下セパレートのものを用意している。 バスアメニティはオリジナルパッケージのもの。港の風景がプリントされており、雰囲気がいい。シャンプー類はディスペンサーボトル式で、品質はよくない。 チェックイン後、すぐに一度横になり、1時間ほどで起き上がった。どうも本格的に風邪を引いた様子。だが、到着時のようなフラフラ感はなくなったので、ロビーに行ったりして気分転換を図った。 その後は客室内で作業に勤しんだのだが、翌日になって快復するどころか悪化。そのまま、結局4泊することになった。 滞在中、ほとんどのレストランを利用した。ランチタイムには1,000円程度でも十分満足できるメニューが揃っていてリーズナブルだが、サービスはアルバイトオンリーでファミレスレベルだった。 中でも印象的だったのは20階「フィオーレ」。最上階ならではのパノラマビューと高い天井が魅力。ランチは1,000円から3,000円まであるが、1,000円のでじゅうぶんだった。 |
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