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ホテルグランヴィア岡山 Executive Single Room | |
Hotel Granvia Okayama | 2010.03.14(日) |
岡山県岡山市 | 喜-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
地方中核都市のグランドホテル JR西日本ホテルズのブランド「グランヴィア」には、これまで大阪にしか泊まったことがない。だが、名門ホテルが数多く揃う大阪において、部屋が狭く古いイメージのグランヴィアには、駅上という立地条件以外の魅力を見出せなかった。 その経験から、グランヴィアのブランドイメージ、イコール、グランヴィア大阪となってしまい、今回、岡山のグランヴィアに泊まる機会が得られても、ほとんど期待せずにいた。 グランヴィア岡山は、駅前の一等地に広い敷地を確保して営業している。さすがJRといった印象だ。いわゆる「エキナカ」のホテルではないが、駅から専用の通路で連絡しており、雨でも濡れずにアクセスできる。 その場合は、駅の2階からホテルの2階に入ることになるので、フロントのあるロビーに行くには、エレベータかエスカレータで下りなくてはならない。 ロビーの第一印象は、「想像以上の豪華さ」であった。大理石を多用した吹き抜けのロビーはとても明るく、中央には大きなカーペットを敷き、装花を囲むようにしてソファを配している。そして、2階まで届くほどの高さがある木を置いて、ロビーをナチュラルな憩いの場としている。 2階は吹き抜けを取り囲んで回廊があり、ガラスと真鍮の手すりが一層の輝きを添えている。2階には3軒のレストランを配し、行き交う人も多い。 一角には岡山らしさの光る大きなアートワークが展示され、このホテルの格式とクオリティの高さを物語っている。 エレベータホールも大理石や木目を多用し、なかなか立派だ。エレベータは4基で、19階にある4店のレストラン・バーとも共用だが、待たされることはなかった。 フロントロビーには、ブレザーを来た案内役の係が立っており、チェックインの客を恭しく迎え入れている。1階の一角にはロビーラウンジ、そして駅とは反対側には正面玄関車寄せが設けられている。 チェックインはスムーズに行われた。サービスからも内装からも、このホテルが岡山のグランドホテル的な役割を自負していることが感じられた。 客室は順次改装している様子。客室はいずれも広く、ワンランク上を意識しているようだ。また、デラックスルームやスイートも数多く用意されている。16階から18階まではエグゼクティブフロアとされており、よりグレードの高い内装が施されているが、中でもスイートの多い18階はひときわ立派である。 今回用意されたのは16階にあるエグゼクティブシングルルーム。エレベータホールや客室階廊下のカーペットはモダンでシックだが、客室扉にはゴールドの縁どりがあるなど、ゴージャス系。 そのミックステイストは、室内も同様である。シングルルームは20平米ということになっているが、居室の感じから察するに、実際は17平米程度だと思われる。やや室内廊下が長く、バスルーム裏に相当なデッドスペースがあるようだ。だが、ひとりで短時間を過ごすのには不足なかった。 今回の改装では、主にファブリックや寝具を改めており、家具類はそのまま活用している。窓際にはアームチェアとテーブルを置き、壁のコーナーにはスタンドの代わりにブラケットを設置。 窓は細く縦長だが、部屋も細いために窓の割合は少なくない。窓からは岡山市街とともに、新幹線の高架が見え、鉄道ファンなら嬉しいだろう。 ベッドは122センチ幅。マットレスはシモンズ製で、デュベを白いカバーで覆ってメイクしている。モダンな配色のスローケットとクッションを添え、枕は3種類を置いている。そのうちひとつはテンピュール製だ。 ベッドサイドには独立型のナイトテーブル。電話機も備えている。ナイトランプは調光可能。ベッドが壁に密着しているのが残念だった。 デスクユニットは、明るい木目のしっかりした造りだが、添えられた黒っぽいイスとは合わない。デスク前には三面鏡があってドレッサーとしても使えるが、ワークスペースとしてはやや天端が狭い。 テレビは20インチ液晶と小ぶり。冷蔵庫には各種ドリンクが用意されており、カップ&ソーサーも備えている。禁煙室ではあるが、茶セットの陰に灰皿が隠されていた。 クローゼットは引き戸で、あまり広くはない。引き出しもほとんどないので、衣類の整理には不便。バスローブとナイトウェアはクローゼット内に用意されている。 バスルームは140×180センチのタイル張りユニット。一見、たいした魅力はないように感じられるが、バスタブ上に設けられたハロゲンのスポットライトにより、バスタブ周辺が美しく照らし出され、バスルームの居心地を数段も引き上げている。 バスタブのシャワーはサーモスタット付き。水圧もなかなかだ。ベイシン隅にあるガラス棚も便利だった。シャンプー類は透明なプラスチックボトルに入ったディスペンサー式。タオルは3サイズを各1枚ずつ備えている。 その他のバスアメニティはアクリルケースにまとめられている。壁のタイルに施された模様も、バスルーム内を楽しげに演出している。 この部屋はエレベータホールのすぐ隣だったので、エレベータの音が騒々しいのではないかと心配した。しかし、ほとんど気になることはなく、概ね静けさが保たれていた。 室内には全体的に上質感が漂い、なかなか居心地のよい部屋だった。それだけ、家具のクオリティが部屋全体の格を大きく左右するということだ。だが、より新しいはずのカーペットは、すでに染みだらけ。それだけが残念だった。 |
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