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ホテルニューオータニ熊本 Single Room | |
Hotel New Otani Kumamoto | 2010.03.12(金) |
熊本県熊本市 | 喜-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
快適の理由 熊本市内に宿泊するのは久しぶりのことだった。しかも、今回でまだ2度目である。選んだホテルはニューオータニ。駅前の好立地が決め手になった。市の中心部が駅前にないことは知っているが、交通の便を最優先した。 駅は新幹線の開業を目前に控え、最終の工事が急ピッチで進められている。駅前広場は事実上の工事現場となっており、かつての様子がどうなっていたのか、あるいは、完成後はどうなるのか、そのいずれの風景も想像がつかない。 ホテルニューオータニは、駅から徒歩1分。迷うこともなく、荷物があっても苦にならない距離だった。軽く「く」の字に曲がった外観は、陽を浴びて銀色に輝き、ひときわ強い存在感を放っている。 正面車寄せには、係が立って客を出迎えたり、車の交通整理などを行っているが、専任のドアマンというわけではなさそうだ。グリーンの大理石造りのエントランスを入ると、すぐにロビーになっており、正面にはソファを配したシッティングエリアがある。 シッティングエリアはカーペット敷きで、グランドピアノを配したリビング風の造り。ロビーラウンジにもなりそうだが、そうはせずに自由にくつろげる空間としている。 フロントカウンターはロビーの隅にこぢんまりと佇んでいる。その近くにベルデスクもあるが、やはり専任のベルアテンダントは置いていないらしく、ゲストリレーションズ的な立場のスタッフが、さまざまな役割を担っているようだった。 チェックインはスムーズに行われ、そのマルチな係に部屋まで案内された。大理石造りのエレベータホールには南国風のプランターが置かれ、ちょっとだけリゾート気分。客室階へのエレベータは2基用意されている。 客室は6階から11階までにあり、今回用意されたのは6階のシングルルーム。17.5平米のコンパクトな空間だが、これが案外ひとり旅にフィットして快適だった。その心地よさの理由は、第一に清潔感、次いで静けさ、そして適度な明るさである。 清掃は丁寧に行き届いており、家具やファブリックにも目立った傷みはない。さほど新しくもないが、メンテナンスには抜かりがないようだ。また、部屋が道路とは反対側の向きだったので、とても静かだったものと思われる。 安らげる明るさは、適切な照明プランによるもの。ナイトランプ、窓際のダウンライト、デスクの両脇にあるブラケット、そして壁のコーナーにあるユニークな間接照明により、効果的なコントラストと、適度な明るさが作り出されている。 窓は小さいが、ローマンシェードがドレープとは違った表情を見せてくれる。窓からは、チャペルの向こうに小高い山が眺められ、駅前にしては穏やかな景色に心がなごむ。 ベッドは150センチ幅と、シングルルームにしてはゆとりのサイズ。寝具はデュベに白いカバーで仕上げているが、マットレスは薄く硬かった。窓際にはアームチェアとテーブルを置き、くつろぎの場を設けている。 デスクユニットは、窓際のコーナーまで少し張りだしており、その部分には冷蔵庫と2段の収納ラックを設けている。冷蔵庫には各種飲みものが用意されており、テレビは32インチの液晶と、シングルには十分な大きさ。デスクの天端はやや狭いが、並んでいるものをラックに片付けたら広く使えるようになった。 バスルームはビニールクロス張りのユニット。シャンプー類はポーラ製の大型ディスペンサーボトルを置いている。タオルは大小1枚ずつだけだが、ボディスポンジを備えている。 ユニークなのは、アロマの入浴剤。タイアッププロモーションなのか、製品の詳しい紹介が添えられているのだが、どこで購入できるかなどの案内はなかった。細かいバスアメニティはカゴにまとめられて、ベイシン脇の棚に置いてある。 ホテル内には男性専用のサロンスパがある。といっても、サウナ付浴室と気は心程度のトレーニングマシンを備えているだけだが、客室のバスルームよりは広くて心地よかった。とても丁寧にメンテナンスされた浴室は、清潔感に溢れており、広々としたサウナも快適。タオルもふんだんに用意されているが、バスローブは会員しか使用できない。 チェックアウトは、チェックインの時の印象とは異なって、やや感じが悪かった。係による個人差だと思うが、どうもぶっきらぼうなのである。会計を済ませても明細を渡さないので要求すると、黙って放るようにして差し出した時にはムカッときた。 チェックアウト後は、「フォンタナ・ディ・オータニ」でランチ。予約せずに出向いたが、男性のマネジャーだろうか、とても感じのよいスタッフに案内された。テーブルに着くと「雨の中、ご来店ありがとうございます。ごゆっくりなさってください。」と挨拶があった。 ランチブッフェは1,260円。サラダ、オードブル、パスタ、コロッケ、グラタン、カレー、スープ、サンドイッチ、スイートポテト、いものモンブラン、プリン、タルト、パパイヤ、リンゴなどなど、ブッフェだけでも十分大満足だが、メインディッシュを付けても1,575円とたいへんお値打ちだ。もちろんドリンクも付いてる。 食べ終わるころには雨も上がり、気分も爽快になったところで、歩いてホテルを出発した。 |
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