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庭のホテル Comfort Room  
Hotel Niwa Tokyo 2010.02.05(金)
東京都千代田区 哀-3

コンフォートルーム室内

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出られないバルコニー


タクシーに乗り、庭のホテルへと告げると、運転手はしばらく考え迷った末、自信のなさそうな声で「元グリーンホテルかな?」とつぶやいた。状況としては前回初めて泊まった時とそう遠くない。やはり新しく改築されたホテルの名は、さほど浸透していない様子。運転手はホテル名がコロコロ変わって付いていけないとぼやいていたが、滞りなく正面玄関へと到着した。

エントランス外観

チェックイン時、フロントには1組の先客がいた。係は3人いるのだが、接客中のひとりを除いては別の作業にご執心で、背後で待つ客のことは構ってくれなかった。先客が済むと同時に、他2名の作業も終わったらしく、急に3人掛かりで手続きをしてくれた。日が差し込むロビーには、ベンチの間に桜のアレンジメントが飾られている。早い春を感じた。

ロビーのさくらアレンジメント

案内はなく、キーを受け取って自ら客室へ。今回は30平米のコンフォートルーム。リクエストした通り、高層階の禁煙室を用意してくれた。このホテルではプレミアルームに次いで広いタイプだが、特別室仕様のプレミアルームとは違い、スーペリアルームの設備を基本としている。スーペリアルームとの面積差は6平米。機能に大差はないが、ゆとりは大きく増加した印象だ。

大きな窓があるコンフォートルーム

入口ホワイエ部分の床はフローリング。ドアサイドに両開きのクローゼットを据え、居室との間には簡単なスリット付きのパーテーションを設けている。扉を開けてもベッドまでは見えないが、デスク部分は丸見えになる。

入口付近

じっくりとデスクワークをするにも快適なデスクユニットと、窓際の照明付き冷蔵庫キャビネットはスーペリアルームと同じ。テレビは42インチと大型だが、やはり放送画質はよくない。

また、客室では無線LANが無料で利用できることになっているが、手順に従って接続を試みても、まったく繋がらなかった。有線LANの接続口も設けられているので、そちらが使えるかもしれないと試したが、これもシグナルなし。複数のパソコンでトライしたので、コンピュータの問題ではなさそうだ。

ベッドからテレビ方向を見る

ベッドはスーペリアよりも幅が広い121センチ幅のものを2台並べてある。ベッドボード裏に無駄な空間があるのも、スーペリアと同じ。寝具は快適だったが、窓際の障子はずらしておかないと、就寝中に蹴飛ばして穴を開けることになりかねない。

ベッド

窓はスーペリアよりも圧倒的に大きく、これがコンフォートルーム最大の特長だろう。床からのワイドな窓の外には、バルコニーが設けられているが、残念なことに室外には出られない。窓はわずか15センチほどなら開閉できるが、完全に解放するには専用の鍵が必要。ということは、非常時にも出られないというわけだ。せっかくのバルコニーなのに、まったく無意味とは残念である。

バルコニーには出られない

デスクは木の風合いが何ともいい感じ。卓上の小物類も好印象だ。天井からのダウンライトと、卓上ライトがあるので、明るさも十分。サイドには3段の引き出しがあって、長く使いたくなるデスクだ。

デスク

部屋の中央にあるイスとテーブルのセットは、見た目にはとてもいいアクセントになっている。落ち着いた雰囲気を醸すデザインだが、実際に座ってみると、さほど座り心地はよくなかった。クッションを添えても、背面が堅いイスで長時間くつろぐのはしんどい。

イスとテーブル

和の趣きを色濃く放つ茶セットの存在は、2度目の宿泊でも庭のホテルを象徴するアイテムとして感じるようになった。このほか、ハーブティー、カップ&ソーサー、ミネラルウォーターボトルを無料で備えている。

茶セット

バスルームはベッドと平行に細長く配置されている。手前にトイレを設け、個室ではないが、ベイシンやバスとは、心もち独立感を持たせている。トータルで4平米強の面積は、ゆとりが感じられる。

バスルームとベッドの位置関係

バスタブは最も奥にあり、幅80センチのゆったりサイズ。横幅のわずかなゆとりが、これほど広さを感じさせるとは意外なほどだ。

ベイシントップは艶なし仕上げ。アクリルのシャンプー類ディスペンサーは、バスルームの雰囲気を明るく演出しているが、誰かが床やベイシンに落として、設備に傷を付けないかと心配になる。

また、バスルーム内に暖房が届かないので、この時期はかなり冷える。温度差で風邪をひいたりしないよう、夜間もバスルームの扉を開け放っておく方がいいかもしれない。

バスルーム

ベイシンとバスタブ

時折廊下の音が聞こえてくるものの、滞在中、周囲の騒音に悩まされることはなかった。客層そのものが、隠れ家的な落ち着きを求めてこのホテルを選んでいることが、館内の静けさを保っているのかもしれない。

2階のリフレッシュラウンジには、マッサージチェアがあり、ハーブガーデンを眺めながら、部屋とは違ったくつろぎの時間を過ごせるようになっている。前回訪れた時は、庭の木々に葉が茂っていたが、今の時期は枯れ木にしか見えない。もしや、本当に枯れてしまったのか。ハーブはかろうじて生きながらえているようだった。

枯れた木々が寂しげ

チェックアウト時、無線LANの不調について係に報告したが、「ああ、そうですか」という感じで、それ以上の関心を示すことはなく、「ご迷惑をお掛けしました」と詫びることも、調べてみると言うこともなかった。

不十分な対応に気分が悪いところに、隣に立つの客が借りたLANケーブルを返していたので、有線LANも使えるのか尋ねると、そうだとの返事。無線の不調を受けて、有線も試してみたがダメだったと言っても、苦笑いするだけ。釣銭はしわしわの汚れた札。その程度のホテルかと、ちょっとガッカリ。

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庭のホテル

このホテルに関する過去のレビュー

091018