シェラトンホテル札幌 Deluxe Twin Room |
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Sheraton Sapporo Hotel |
2009.11.10(火)
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札幌市厚別区 |
哀-1
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窮屈なデラックスルーム | 11月の札幌は、秋というには風が冷たかったが、冬に染まるにはまだ早い、移ろいの季節だった。この日は翌日に備えた単なる移動途中の宿を取りたかっただけなので、空港と市内の間に位置するシェラトン札幌を選んだ。 あくる日は札幌中心部に泊まるつもりなので、その喧騒を避けたいという思いもはたらいたのだが、その願いを通り越して、ひっそりとした環境に包まれることになった。 ホテルに到着したのは18時半。もうどっぷり日が暮れていた。駅から徒歩でもわずかな道のりだが、夜風が染みた。コンシェルジュデスクで行ったチェックインはスムーズで丁寧だった。いつもは高層階のジュニアスイートを用意してくれるが、今夜はそれが満室らしく、デラックスツインをあてがわれた。 初めて利用するタイプの部屋に対して、にわかに興味がわき、部屋までの道中は心が躍った。だが、部屋に入ってすぐにしぼんだ。デラックスというには非常に狭い。というより窮屈なのである。余計なものが場所を占めているのではない。むしろ、必要最低限の設備に絞り込んでおり、「過ごす」というより「しのぐ」部屋のようである。 入口付近にはクローゼット、ミニバーキャビネット、バゲージ台が、肩を寄せて潜んでいるかのよう。だが、それらの前の床には、一見無駄とも思える余裕がある。居室には120センチ幅のシェラトン・スイート・スリーパー・ベッドが2台並び、ベッドと窓とのわずかな間に独立型デスクが壁向きに置いてある。 ふたつのアームチェア、丸テーブル、フロアスタンドは、部屋のコーナーにレイアウトされている。ベッドの向かいの壁には液晶テレビの載った引き出しがある。その前を通り抜けるのに不自由はないものの、ゆとりを感じるほどには広くない。 家具の質感やデザインはなかなかのもので、しばらくはこのまま使い続けられるだろう。ベッドの寝心地も申し分なく、部屋に入った瞬間に感じた閉そく感は、時間が経つにつれて消えていった。つまり、実際に過ごしてみれば、それほど不都合はないということである。 窮屈そうな印象は、ベッドに通常よりも高さがあり、濃紺のスプレッドを使っていることに加え、ドレープも同じような濃紺のため、室内が重苦しく見えることに由来する。日が暮れて室内が薄暗くなってからは一層である。 部屋の面積は24平米だが、このベッドを2台入れるには、少々狭い。あと2平米のゆとりがあれば、印象は格段に違ったことだろう。 バスルームも狭い。140×180センチのユニット式で、最近ではビジネスホテルでさえ、もっと広いバスルームを備えていることを考えると、かなり見劣りする。タイル張りの内装や充実したバスアメニティがイメージを押し上げてはいるものの、簡易型の洗浄機能付き便座や、壁固定式のドライヤーなど、押し上げた分以上に、引き下げる要素が多い。 サイトによれば、29室あるデラックスルームはすべてツインベッドのようだが、こちらはすべてキングベッドかクイーンベッドにして、ツインはジュニアスイートをメインにする方がいいように思った。 |
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シェラトン札幌ホテル(公式サイト) | |
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