大磯プリンスホテル Twin Room C |
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Oiso Prince Hotel |
2009.07.11(土)
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神奈川県中郡 |
楽-3
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プールパラダイス | 海沿いのリゾートホテルに行くなら、オーシャンビュールームと降りそそぐ日差しが欠かせない。たまの息抜きであれば、なおさらである。だが、気まぐれに訪れた今回の大磯プリンスホテルでは、見事太陽に振られた。灰色の空には重たい雲が垂れこめ、今にも雨が降り出しそうだ。
このホテルには幾度か泊まったことがあるが、いずれもシーズンオフで、自慢のプール「大磯ロングビーチ」は休業中だった。今回は短いシーズンが始まったところ。まだプールの水は澄んでおり、人の混雑も少ない時期だから、もし太陽が付き合ってくれたなら、最高の休日になったことだろう。 こんな天気でも、プールにはちらほらと人が出ている。監視の兄ちゃんたちは、この天気には不釣り合いな小麦色の肌を露出しながら、水面に目を光らせている。無数のビーチパラソルも、今日ばかりは翼を休めているようだ。それにしても、大磯ロングピーチのプールたちは、種類も数も多く、スケールが大きい。 客室から眺めているだけでもなかなかだが、実際にプールサイドに出てみると、一層の臨場感に圧倒される。基本的に混雑するプールは嫌いだが、ここに限ってはもっと賑わっている方が相応しいし、弾けるような笑い声や、ハイテンションな空気がよく似合うに違いない。そんな雰囲気に身を置くことで、真夏のきらめきを実感してこそ、大磯プリンスなのだろう。 今回利用した客室は、2号館にあるツインルームCタイプ。1号館と最新の3号館に挟まれて建っており、フロントはこの2号館にある。標高的には最も低層の客室棟だが、全室がオーシャンビューだ。客室の仕様は5階に10室のデラックスルーム、それ以外の客室階は各フロアに20室のツインルームがある。 この棟にエレベータは1基しかなく、ロビー階以外に他の棟との連絡通路はない。また、料金的に見ると、この2号館ツインCは、1号館の山側(海が見えない)にあるツインEよりは若干高いが、3号館の山側(海が見えない)ツインDよりは安い。そういう意味では、狭いがお買い得な部屋である。 約20平米の部屋はかなり細長く、ウナギの寝床的だ。入口の脇にはすぐバスルームの扉があり、居室までの廊下にはみ出すようにして折り戸のついた浅いクローゼットが設置されている。居室にはシングルベッドが2台並び、窓際にはベッドにもなるソファ、テーブル、アームチェア、デスクユニットがあるが、ベッドの前は通路のみで、デスクも窓側に寄せて置いている。 ベッドには今どき珍しいベッドスプレッドが掛かっているが、ブルーグレーの和風の草模様というのがまた渋い。色はともかく、柄はオーシャンビューの客室にはマッチしないように思うのだが。窓際のリビングスペースは、コンパクトながら居心地は悪くない。 窓の外にはバルコニーがあり、狭いとはいえ潮風を直接感じられるのがいい。リビングの上にはステンドグラス風のペンダントライトが下がっていたり、バルコニーの手すりにも古めかしいレリーフが使われていたりと、昭和のムード満点なのも興味深いところだが、極めつけはデスクにある電話機。丸みをおびたダイヤル式の電話機は、使い方すらわからないという若者もいることだろう。 デスクユニットはコンパクトだが、使い込まれた木目の風合いがいい感じ。テレビは昔のプリンス名物「白いテレビ」に、HiFiのビデオテープ再生機付きだ。バスルームは120×160センチのタイル張りユニット。タイルにも昔の湯沸かしポットみたいな柄が入っていて、ここでも昭和ムードを味わえるほか、金具やシャワーホースにも年季が感じられる。 朝食はメインダイニングで、ブッフェスタイルのフルセルフサービス。卵料理は調理カウンターが用意されており、目玉焼きやプレーンオムレツの他、ひじき、パプリカ、ほうれん草の各フレーバー付きオムレツがオーダーできるのがユニークだった。 |
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大磯プリンスホテル(公式サイト) | |
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