ハミルトンホテル Twin Room |
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Hamilton Hotel |
2008.06.22(日)
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名古屋市中区 |
楽-2
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赤いイス | 御園座で観劇ののち、雨の降る通りを歩いてホテルへと向かった。日曜日だからか、ホテルのある路地は閑散としており、何だか寂しく感じられた。ハミルトンホテルの周辺は雑居ビルが多く、あまりホテルには相応しくない雰囲気である。また、名古屋に土地勘がないと、初めて訪れるには少々わかりにくいが、コンビニエンスストアだけは過剰なほど林立しているし、一度場所を覚えてしまえば、ビジネスであっさりと滞在するには便利かもしれない。
色味の少ない道の中で、ハミルトンホテルの赤いテントと看板はよく目立っている。正面玄関は自動ドアだが、除風室がないので、風の強い日にはロビーにも風が吹き込むことだろう。ロビーは2層吹き抜けで、天井からはかわいらしいシャンデリアが下がるが、意識して見上げないと気が付かないほど控えめだ。床と壁面には大理石を用いており、とりわけ壁の石は整ったストライプが美しい。 以前は床から天井までこの大理石だったように記憶しているが、改装で下半分をダークブラウンの木で覆った。もったいない気もするが、以前はさっぱりし過ぎてオフィスのロビーのようだったので、これはこれでホテルらしさが出ていい。左手には真っ赤なイスと白いロングソファーをシンメトリーに置いたシッティングスペースがあり、右手にフロントカウンターを設けている。 チェックインはとても爽やかだった。スタッフはみな利発で笑顔を絶やさない。手続きを終えて部屋に向かう際も、エレベータまで先導し、扉が閉まるのを見送ってくれた。客室階エレベータホールや廊下は赤と白を基調としており、改装前の男性的なカラースキームから一変して、女性でも違和感なく利用できる雰囲気になった。 客室は2階から8階にある。2階は半分が会議室なので4室だが、他のフロアには8室ずつの部屋があって、全館で52室。いずれも面積は25平米だが、ツインとダブルの両タイプがあり、部屋の場所によって多少レイアウトなどが異なるようだ。25平米ということは、単純に考えると5メートル四方である。この部屋は割と正方形に近いカタチだが、どの辺も5メートルあるようには見えず、若干サバを読んでいるように感じられる。 用意されたのはツインルームで、居室は横広いタイプだった。廊下を進むとクローゼットと冷蔵庫の収納が一緒になった置き家具があって、その脇に部屋のアクセントにもなっている真っ赤なイスがふたつ置いてある。イスの前には丸いテーブルがあり、その脇に棚状のコンソールを設置し、20インチの液晶テレビとスタンドを載せている。イスや丸テーブルは片手で持ち上げられるほど軽いので、自由に位置を変えられる。収納は細いクローゼットと、冷蔵庫上の小さな引き出しのみと少ない。 ベッドは120センチ幅が2台、窓の方に足を向けて並んでいる。マットレスは9インチ厚のシモンズ製で、デュベ、ベッドリネンの使い心地もなかなかだ。天井高は265センチで、ベッド奥の壁天井に蛍光灯の間接照明があり、加えて白熱灯のダウンライトが設けられている。 窓は壁面の半分ほどの小さなもので、景色は隣のビルの屋上。時折、その住人が植木の手入れや金魚の餌やりに訪れるのだが、うっかりカーテンを開けておくと、目が合ってしまいそうだ。5階でちょうどこの高さなので、これより下の階では昼でも暗いものと思われる。空調は温度調節がなく、L、M、Hの3段階のみ。冷房が強く、弱でも寒いが、止めると暑かった。 バスルームは160×260センチサイズで、奥行きに余裕があるつくり。2色のタイル風パネルで仕上げた壁は、ハイアットリージェンシー福岡に似ている。ベイシントップは黒いプラスチック。180センチ幅の大きなミラーが印象的だ。清掃は概ね行き届いているが、バスルームのタイル目地に汚れが残っているのが気になった。たまには気合いを入れてメンテナンスした方がいい。 |
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ハミルトンホテル(公式サイト) | |
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