川崎日航ホテル Executive Twin Room
Kawasaki Nikko Hotel
2008.05.17(土)
川崎市川崎区
楽-2

夕方の室内
 
水漏れ事件 今日は川崎日航ホテルに泊まる日。予定を済ませてホテルに向かう途中、ちゃんと泊まれるのだろうかと不安だった。なぜならば、1ヶ月程前、ホテルの都合により直前になって予約を取り消さなければならなくなったからである。

その日、さてホテルに向かおうかと思った矢先に携帯電話が鳴った。出ると川崎日航ホテルのフロントからだった。なんでも、予約してあったエグゼクティブルームに水漏れが生じたために用意できないというのだ。このタイプの部屋は2室しかなく、もう一方はすでに客が滞在中だとのこと。他のタイプなら用意できるというのだが、それでは面白くないので、今回はキャンセルすることにした。

そして今日、再度エグゼクティブルームにチャレンジするというわけだ。またいつ電話が鳴るかと思いヒヤヒヤしたが、無事ホテルに到着。前回そんな理由で泊まれなかったのだから、ちょっとくらい特別なおもてなしがあってもいいだろうと期待したが、どうもそんな気はないらしい。というより、前回そんなことがあった客だとは認識していないようだった。

それでも、チェックインはスムーズ。レジストレーションカードには名前と電話番号を記入するだけで済み、好みの新聞もすでに把握しているようだった。気分よくチェックインできたので、前回のことは水に流すとしよう。客室へ向かおうとエレベータを待つが、なかなか来ない。途中にいろいろな施設があるために、各駅停車みたいな状態なのだろう。これで最上階まで行くのはちょっと疲れる。

エグゼクティブツインルームは40平米。2室とも20階の海側にあるが、微妙にレイアウトが違っているようだ。エントランスホワイエはちょっとした廊下のように細長いが、そこには姿見があるだけでさっぱりしている。居室はやや横広いカタチで2面の窓を持つが、梁がないし間に柱もないのがいい。

壁紙はブルーグレーでカーペットも濃い色なため、やもすると寒々しく陰気な部屋になりそうだが、既存の家具はスイートに置いても違和感がないようなクオリティで、明るい木目と金色の装飾が室内を賑やかにしている。居室の中央ではしっかりとしたアームチェアふたつと、テーブル、スツールがリビングコーナーを構成しており、そのサイドにはミラー付き棚のある収納家具、室内に向いて独立したワークデスク、クローゼット、バゲージ台が設置してある。

ベッドは120センチ幅が2台並び、シモンズ製の7インチマットレス(ピロートップなし)を使っている。寝具はカバーと一体化したもので、シーツの肌触りは粗いのが残念。テレビはベッドの脇の窪みに設置。32インチ液晶だが、まだ地デジは映らない。テレビの下も収納に活用できそうなスペースがあるが、そうはなっていないようだ。

照明は窓の上に設置された蛍光灯の間接照明がメインになっており、あとはフロアスタンド、ナイトランプ、デスクスタンド、ミニバーランプで照らしている。デスクスタンドには電球型蛍光灯を使っているために、せっかく調光ツマミが付いているのに機能しない。また、筒のようなデザインのために、デスクで作業する際に真横にあって眩しく感じるのに、手元はあまり照らさないので、デスクスタンドとしては向かないと思われる。

電話機はベッドサイドのみ。ナイトパネルでテレビ、ラジオのボリュームとパンが決められるのはユニークだ。窓は汚かったが、遠くに空港や海まで見えるのが意外だった。天井にはスピーカーシステムがぶら下がっているが、これはDVDサラウンドのためではなく、単にラジオ音声を流すためのようだった。

バスルームは広く取られている。ベイシンと磨りガラスで仕切られたトイレはフローリング。ベイシントップには大理石を使い、スツールを添えている。ミラーの裏には間接照明を設置し、上部を磨りガラスにすることで、わずかながらに自然光が入る。これを居室側から見ると、ベイシンからの光が洩れて間接照明の役割にもなっている。

バスタブと洗い場のあるウェットエリアは140×180センチサイズ。カランはサーモスタット付きで、溢れさせられるバスタブには自動給湯ハンドルもある。スピーカー付きで音声も楽しめるが、如何せん家庭用ユニットバスなので、安っぽい感じも否めない。床がベコベコなこと、シャワーが弱いことも気になった。アメニティはフェラガモ。タオルは大小2枚ずつで、バスローブも備えている。

清掃は概ね行き届いているが、ミニバーに置かれたグラスが、前の客が使ったままの状態だったという大きなエラーがあった。また、屋上になにかの機械があるらしく、深夜に不気味な音が響いてきが、それ以外はほぼ快適だった。

 
テレビはベッド脇のくぼみに設置 それぞれの家具はとてもしっかりしている クローゼット隣のバゲージ台は幅が狭い

アームチェアとテーブルは室内の真ん中にある ミニバーとチェスト デスクは独立しているが照明が鬱陶しい

2面の窓がある 天井に梁がないのですっきりしている ベッド

カーテンの上部に間接照明 冷蔵庫の中 壁のコーナーには傷防止が施されてる

天井のスピーカー 入口ホワイエ バスルーム入口

ベイシン ベイシンの上部は磨りガラス フェラガモのアメニティ

磨りガラスで仕切られたトイレ マンション風のバスルーム 溢れるタイプのバスタブ

レストランフロア レストランの入口 外観

 川崎日航ホテル(公式サイト)
 以前のレビューはこちら→ 071127


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