ルネッサンス サッポロ ホテル Renaissance Club Deluxe Twin Room |
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Renaissance Sapporo Hotel |
2008.04.04(金)
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札幌市豊平区 |
楽-3
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リムジンバス | 新千歳空港からルネッサンスまで、どう行くのが一番楽かを問い合わせたら、札幌行きの空港リムジンバスに乗ればホテルを経由すると教えてくれた。そのアドバイスに従い、バスに乗ってみることにして、自動販売機でチケットを買い、やがて乗り場にやって来たバスに乗り込んだ。一部の便はルネッサンスを通らないというので、運転手にちゃんと確認することも怠らなかった。
それでも、乗り間違えていないか不安で仕方がなかった。バスはしばらく高速を通った後、途中からは市街地を走行しながら、数多くの停留所に停まって客を降ろしていく。景観に見覚えがない上に、バスのアナウンスがいまひとつよく聞き取れないために、常時耳を研ぎ澄ませていなければならず、居眠りどころではない。 もう通り過ぎてしまったのではと不安が最高潮になったその時、確かに「ルネッサンス」という声が聞こえた。すかさずブザーを押した。なにも早押しクイズじゃあるまいし、慌てることもないのだが、それだけ気が焦っていたのだ。バスは道路沿いの停留所に停まった。リムジンバスとは言っても、東京の空港リムジンとは違い、ホテルの正面玄関には入らないらしい。確かにバス停には「ルネッサンス前」と書いてある。 バス停から少し歩いてホテルの正面玄関から館内へ入った。エントランスにはドアマンがひとり。広々としたロビーは閑散としており、そこにはベルアテンダントひとりとフロント係ひとりだけが行儀よく待機していた。他に客がいないのだから、これで何か滞ってはホテルの名折れだが、スムーズである以上に丁寧で心地よいチェックインだった。朗らかな話し方やテキパキとした動作も、見ているだけで気持ちがいい。 その時、なぜかグランドハイアット東京のロビーを思い出し、無意識のうちにここの雰囲気を重ね合わせていた。なぜグランドハイアットだったのかはよくわからない。でも、理由もないのにどこか暗く、イガイガしたイメージを感じさせるグランドハイアットとは対照的なクリアな雰囲気がここにはある。さりげなく気持ちのいい時間とは、こういうものだ。 部屋まではベルアテンダントが案内してくれた。10階ルネッサンスクラブフロアにある40平米のデラックスルームである。しばらく来ないうちに客室は改装されており、これまでよりも濃厚なテイストになった。家具はほとんどが新調されたらしく、マホガニー調で装飾も施されているので、それぞれに存在感があるが、とりわけ目立っているのはワイドなベッドボードだろうか。 ベッドは180センチ幅のキングサイズで、9インチのマットレスを使っている。到着時、まだ日没前なのにターンダウンされた状態だったので、一度自分で元に戻してみたのだが、そもそもここのターンダウンの仕方はユニークだった。デュベを三つ折にして足元にまとめ、シーツが広くむき出しになるようにしている。これならベッドに入りやすいとは思うが、足元のデュベをよっこいしょと手繰り寄せなければならないし、何となく宿舎とか退院後の病室みたいなイメージもあるやり方なので、あまり好ましくないように映った。 テレビやミニバーを収納したアーモアは、以前のものとデザイン的にもよく似ている。同じものを単に塗り直しただけでないのは確かだが、まったく新しく造ったのかも謎だ。アーモアには26インチのサムソン製フラットスクリーンを備えるが、DVDプレイヤーはない。ミニバーにはマグカップが置かれ、無料のインスタントコーヒーと紅茶を用意している。冷蔵庫のドリンクは比較的高額で、ミネラルウォーターは420円だ。 新しくなったデスクは壁向きに置かれ、卓上には以前と同じデスクスタンドがある。高速インターネットアクセスは無料で利用可能だ。デスクに関して言えば、かつてのドッシリとしたタイプの方がよかったように思う。入口には置き家具のクローゼットと、立派なバゲージ台を備えている。 空調は壁に温度調節ツマミがあるが、これはあまり機能していないらしく、ナイトパネルでL、M、Hの調節ができるのみだった。照明も中途半端でよくわからない。ふたつのナイトスタンドとデスクスタンド、そしてミニバー内の小さな灯りだけで、他にフロアスタンドもダウンライトもなく、陰気なほどに暗い。せめてシッティングスペース付近にもうひとつ灯りが欲しいところである。ルームサービスは23時まで。ルームサービスの朝食はオーダーシート制で、予約時間に15分以上遅れた場合は無料になるというのはユニークだ。 バスルームは約8平米の面積がり、壁の下半分がタイルで、上半分が塗装仕上げになっている。トイレにはやっと洗浄機能付き便座が備わった。バスタブは150×80センチサイズ。独立したシャワーブースは120センチ×90センチサイズで、2面がガラス張りになっている。ベイシンは黒いスタンド型。アメニティはバスソルトやマウスウォッシュなども備え、ルネッサンスホテル共通のもので揃えている。タオルは3サイズ3枚ずつ。ナイトウエアは2着あるが、バスローブは1着だけだった。 クラブフロア滞在特典で、4階にあるフィットネスクラブが無料で利用できる。このフィットネスクラブの利用者は会員が多く、ホテルからのビジターは少ないようだ。4階にある受付で大小タオルと館内着を受け取り、プール用の更衣室で着替える仕組み。20メートルの屋内プールには自然光がたっぷりと注いでさわやかだ。 ジムは3階にあるが、マシン類はかなり旧式だった。広いバスルームとサウナも3階にある。メンバー用のロッカーはこのバスルームに隣接しているが、シューズやウエアがだらしなく散乱しており、まるで中学生の部室のようだった。そこをメンテナンスしているのはキャバ嬢風の女性。バスルーム内にはあかすりコーナーもある。そんな具合なので、プールやジムはガラガラだが、サウナは結構賑わっていた。 ルネッサンスクラブラウンジは10階のエレベータホール正面にある。一応係が常駐していることになっているが、席を外していることが多いばかりか、デスクに座ったまま居眠りしていることもあった。お茶を飲みに寄った時は、熟睡していたらしく、一度も顔を上げることがなかった。一瞬、生きているのかと心配になった。もしや人形か?とも考えたが、観察の結果、睡眠中の女性であるようだった。 次にカクテルを提供する「ハッピーアワー」に行ってみたが、今度は係が不在だった。その時間帯はアルコールや冷たいソフトドリンクも用意されるはずなのだが、ティータイムと同じホットドリンクのみ。食べ物は丸ごとのフルーツ、チョコレート、クッキー、ナッツが置いてあった。 翌朝目覚めると雪景色だった。6時半に朝食。クラブフロアゲストの朝食も、ラウンジではなくレストランで提供される。以前、団体客が出発時間の関係で一気に押し寄せてきたのに遭遇した経験があるので、今回も混雑するのかと覚悟していたが、まったくもってその逆。1時間かけてゆっくり食事したが、ほんの数卓しか埋まらず、とても静かだった。朝食はブッフェ形式で、和洋のアイテムが揃う。なかなか充実した品揃えだが、一番美味しく感じたのはパンプディングだった。 チェックアウト後はタクシーで小樽へ。運転手に聞くと、今朝の雪はルネッサンスホテルのある豊平区のみだったとのこと。天気とは不思議なものだ。 |
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ルネッサンス サッポロ ホテル(公式サイト) | |
以前のレビューはこちら→ | 980809 001129 031210 |
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