インターナショナルな温泉リゾート
2007.12.11(火)
ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ Deluxe Room
Hyatt Regency Hakone Resort & Spa
楽-3

ホテルエントランス ヒルトン小田原で壮大な相模湾を眺めた後で箱根の山を登っていくと、実際の距離以上に遠くへ移動して来たような気分になると同時に、アクティブなモードからクールダウンのモードへと、いつしかスイッチが切り替わっていた。海の向うには将来が見えたが、森に囲まれると心の声が聞こえてくる。環境にはそれぞれ違ったチャンネルを呼び覚ます作用があるようだ。

ハイアットでのチェックインはスムーズだった。係も好印象である。手続きをしていると、前回滞在した時に苦情の対応をしたマネジャーが顔を出し、その際の詫びと共に、今回は部屋のポットの水をミネラルウィーターで用意したと言っていた。

客室は、東棟の最上階にあたる4階のデラックスルーム。一番奥はスイートで、その隣だった。面積は73平米とスイート並みの広さがあるが、基本的にはワンルーム。玄関は踏み込みがあり、下駄風のスリッパが並べてある。こことウォークスルークローゼットの照明はセンサー式なので、じっとしていると直ぐに消灯してしまって、便利なはずが意外にも不便に感じられた。

入口からまっすぐ進めば居室だが、脇の扉の先にはバスルームがある。バスルームを抜けて奥の扉を回り込めば、ウィークスルークローゼットを経由して居室に至るので、ぐるぐると鬼ごっこをすることも可能な構造だ。トイレは入口から居室までの間に独立して設置してあり、トイレとバスルームの照明は2段階に調光が可能である。

居室は広く、手前の壁から窓に向けてハリウッドスタイルにベッドが、そして、その足元に同じく窓を向いてソファが置かれている。ソファの背にはチェスト。デスクは壁を向き、その反対側にテレビキャビネットを据えた。電話機はデスクに用意された1台のみ。コードレスなので移動も可能だが、それよりはあるべきところに複数台設置してもらいたい。

テレビは32型で、BSはデジタルだが地上波はアナログ。CSはないが、地上波アナログに混ざってムービープラス、ディスカバリー、ESPN、カートゥーンネットワークとCNNが入っている。また、BOSEのCD/DVDプレイヤーを備え、テレビとは別に音楽用スピーカーが設けられている。リモコン類は引き出しに入っている。ディレクトリも引き出しに入っていて、机の上などに余計なものが出ていなくてよい。

窓際はサンルームになっており、ガラスの引き戸で仕切ることも出来る。サンルームはテラコッタ風の床で、テーブルとイスが用意してある。テーブルにはウェルカムフルーツのブドウが置かれているが、それをどけたらテーブルの真ん中にコップ型の染みがあった。隅にはミニバーキャビネットを設置。有料アイテムも豊富だが、無料のドリップコーヒーやプーアール茶なども揃っている。この階にはバルコニーはないが、視界は開けており、眺めがいい。窓には収納式の網戸もあるので、虫の出るシーズンにも箱根の新鮮な空気を味わえる。

ウィークスルークローゼットには2種類の浴衣と丹前が用意され、館内は浴衣と丹前で構わないとのこと。浴衣と同じ柄の小さな巾着も加わった。バスルームも広い。幅230センチのダブルベイシン。独立したドレッサーコーナーもある。ガラスで仕切られたウェットエリアは200×160センチのユニットで、洗い場のある構造だ。電熱式のタオルウォーマーもある。

ラウンジ「リビングルーム」では、夕方のアルコール(16:00〜19:00)と朝のコーヒー(7:00〜10:00)が無料でサービスされるが、その案内はサイトには紹介されているものの、館内の資料にはどこにも見当たらない。チェックインの際にも説明はなかった。だが、結構賑わっているところを見ると、周知のことらしい。アルコールはカウンターで配られ、つまみの類は別料金だ。モーニングコーヒーはテーブルサービスされる。

前回、温泉浴室のタオルの不足が気になったが、今ではきちんと補充されている。夕食はルームサービスで軽く済ませた。ルームサービスに電話をかけたら「リビングルーム」につながり、海老カレーを注文したら、10分でデリバリー。だが、空港のクイックサービスのようで、見た目は悪いし質も悪かった。ラストオーダーは22:30なので、深夜の空腹には対応してくれない。

ゴールドパスポートの特典である朝のコーヒーのルームサービスは、部屋の奥まで持ってこずに、玄関の棚に置いてかれ、ちょと印象が悪かった。朝食は洋食ビュッフェか和食。和食には追加料金が必要。洋食は卵料理のみオーダー制で、オムレツかスクランブルか目玉焼きからしかチョイスできない。

ヒルトンは女性や老夫婦ばかりだったが、ハイアットは若いカップルや外国人も多い。ハイアットには確かにスタイルがある。だが、一皮剥けば荒削りだ。中身の伴ったスタイリッシュなホテルというのは、なかなか見つからない。

 

居室入口から室内を見る サンルームからソファ越しにベッド方向を見る ベッドはハリウッドツイン

ソファとテレビ サンルーム サンルームのデスク

玄関の踏み込み ミニバーのティーセット 小物入れの巾着袋

ウェルカムフルーツ モーニングコーヒー ルームサービスのカレー

ダブルベイシン ベイシンの奥にドレッサー 洗い場付きのバスルーム

窓からの眺め 「リビングルーム」を見下ろす 「リビングルーム」の暖炉

温泉 温泉の入口 夜のエントランス

ホテルの庭 中庭向き棟 外観

 
ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ 061216


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