ちょうど1年前にも大阪東急ホテルのシングルルームに宿泊したが、ホテル全体の雰囲気はその時と大きな変化はなかった。さほど混雑していなかったこともあって、フロント係には余裕が感じられ、積極的ではないが頼んだことには快く応じてくれた。特別輝いているホテルではないが、2006年3月で閉館することが決まり、残すところあと1年だと思うと寂しくなる。
今回用意された客室は16平米のシングルルーム。このホテルでは標準的な客室のひとつだが、ちょうど廊下が折れ曲がったところにあるため、窓の形状が他とは異なっていた。窓の外近くに迫る他の客室と視線が合うことに考慮してか、三角形に窓を張り出してあるのが特徴だ。そして、この部屋のすぐ隣が客室係の準備室なので、作業時間中は何かと賑やかだった。
それ以外は通常のシングルルームと同じ。機能的にレイアウトされているので便利に使えるし、それほど窮屈な印象もない。まだ改装して数年なので、清潔感も申し分ない。一部に古いままの設備があって、そのレトロさが面白い。浴室金具や電話機など、30年前のデザインがそのまま残されている。
2泊目の昼にロビー階にあるレストランでランチを食べた。サービスは快適なオーセンティックなスタイルで洋食屋さん風だが、ランチセットはレンジアップしただけのような味でがっかり。一方、その隣にあるバーは心地よかった。落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごせる。
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