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2005.02.06.(日)

東京プリンスホテル Double Room B
Tokyo Prince Hotel
喜-1 開放感とフィット感
窓から眺める東京タワーの夕景
東京プリンスホテルのロビーは、天井こそ低いが、フロントカウンター前から全体を見渡せるスッキリとしたデザインで、一昔前のホテルらしい雰囲気がある。広大な敷地を持つホテルならではの空間配置だ。そのロビーが、にわかに窮屈な印象になった。と言っても、狭くなったわけでも、配置を変えたわけでもない。従業員の数が、普段の倍以上に増えていたのだった。

エントランスには数名のドアマンが立ち、ベルアテンダントはタクシーの空車待ちを思わせるほどに自分の出番が待ち遠しそうだ。フロントにもずらりと係が並び、客の数より圧倒的に従業員が多かった。館内に入ってから、この雰囲気に慣れるまでしばらく時間を要したが、どの従業員からも普段にはない意気込みが感じられ、これまでの東京プリンスにはなかった活気と熱意が見て取れた。

おそらく4月に開業を控えたパークタワーのトレーニングをスタートさせているのだろう。その様子を見ているだけでも、プリンスホテルがいかにパークタワーに力を注ぎ、新しい挑戦を成功させるべく努力しているかがよくわかる。

チェックインや客室への案内は、驚くほど丁寧で感じがよかった。そのためもあってか、20平米に満たない小さなダブルルームも、不思議と居心地よく感じられた。シーツやマットレスがいささか不快だったものの、狭いのに中扉を設けたり、コンパクトながらも機能的にまとめられた家具備品に囲まれるなど、なんとも落ち着ける部屋だった。使い込まれた家具は、程よくクラシカルな雰囲気を漂わせる。

そして、大きく開閉可能な窓からは、午後の日差しがたっぷりと降り注ぎ、天を仰げば東京タワーがダイナミックに迫る。開放感と、フィット感。そのコントラストが妙に心地よい。

たっぷりと日が差し込む客室 カラースキムはなかなかのもの

内扉のある客室 バスルーム

[東京プリンスホテル] 000316 030621 031224 040911

Y.K.