いつもと違う環境で集中した作業をしたいと思い、ホテルの一室に楽器を持ち込んで6日間の夏合宿をした。客室はミラマーレのラグジュアリーツイン。エレベータホールから程近い42平米の部屋で、横広だが窓は一面で室内はとてもシンプルにできている。小さなテーブルを囲んだふたつのソファ、壁に向いた小さなデスク、大きなテレビが載ったキャビネット、それに2台のベッドが並ぶ。やはり、インテリアはマンションの一室風で、それを強く印象付けているのは、照明デザインであることがわかった。特に天井のシーリングライトからの明かりが平板で退屈なライティングをしている。
バスルームは充実していた。広いベイシン部分、独立したトイレ、洗い場付きの浴室という構成。トイレはスイートと同じ多機能型だが、床がリノリウム風で少々味気ない。浴室は湯を溢れさせられる大きなバスタブと、ゆったりとした洗い場に桶なども用意され、別荘気分で入浴できるが、やはりホテルとしての雰囲気には物足りなさを感じてしまう。
滞在中は昼夜を問わず楽器に向かい続けたが、騒音が出ないよう、常時ヘッドホンを着用し、ペダル鍵盤を使わないように、打鍵もソフトにと神経を使った。滞在中の清掃も、時間を指定し迅速にやってもらったが、いつも30分程度で仕上げてくれ助かった。昼食はほとんど館内のレストランを利用したが、ディナータイムに比べると圧倒的な活気があり、値段も手ごろで美味しいものが食べられて満足だった。また、LANが全室無料で、長期滞在には非常にありがたい。
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