夜9時を回ってからのチェックインだったが、フロントは閑散としており手続きもスムーズだった。用意された客室は23階のコーナーにあるダブルルーム。コーナーにカーブを描いた外観どおりに、角が丸まっている部屋だった。窓は建物のサイドに位置しているので、この向きを眺められる客室は限られている。しかも、新宿の高層ビル方面を望む向きなので、このホテルでは最も眺めのいい客室のひとつだと言える。
部屋そのものはとても細長く、ややうなぎの寝床風。扉を開けるとすぐに小さなクローゼットがあるが、入口付近の照明が暗く、クローゼット内がよく見えないのが難点。居室は一番手前にダブルベッドがあり、そのすぐ脇に窓がある。ベッドに横たわりながら見事な景観を望むことが可能だ。枕元には両脇にスタンドがあり、明るさを確保した。電話機もそこに備えているが、時計のバックライトが故障しており、何時なのかさっぱりわからない。
居室の奥、カーブに沿ったところにふたつのアームチェアとスタンド、テーブルを置いた。卓上にはインスタントコーヒーとカップ&ソーサーが用意されている。デスクが小さく、テレビや電磁サーバーが載っていて狭いのは、シングルルームに近いものがある。バスルームもシングルルームに準ずるものだった。客室全体としては、シングルルームと比較するとフロアにゆとりがあって、ひとりで過ごすには丁度いい空間だ。サービスの対応も適切で、十分に国際ホテルの機能を持ち合わせているという印象だった。
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