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2003年8月22日

パレスホテル Deluxe Corner Room
哀-2 「してやっている」という発想
水面に映る和田倉橋
前回は苦い思いを残してホテルを後にしたが、後に知り合いのV.I.P.のお陰で、総支配人と直接話す機会を持つことができた。前回の一件に関する総支配人の見解を聞いて、完全に疑問が払拭されたわけではなかったが、ホテルの最高責任者に形式上とはいえ頭を下げられては、それを重んじないわけにはいかない。和解といえば大げさだが、わだかまりを解き、再び予約を入れて滞在を楽しむまでに気分は回復していた。

ホテルに到着したのは21:45。フロントではスムーズにチェックインが済み、今回は広い部屋を用意したとアップグレードしたことを告げられた。マネージャーも顔を出し、形式的な挨拶をしてエレベータまで見送ってくれた。ベルボーイに案内された客室は、以前にも利用したことがある、建物のコーナーに位置するデラックスルームだった。予約したのが35平米の狭いタイプのスーペリアだったので、ホテルとしては破格のアップグレードをした気でいたのかもしれない。しかし、こちらとしては前回のこともあり、申し訳ないがこの程度はしてもらって当然と思っていた。そもそも、この時間であれば、ルームアサインのコントロールは難しくない状況であったはずだ。

客室はターンダウンが済んだような状態だったが、ナイトテーブルにキャンディが置かれていないことなどから推察して、清掃の段階で初めからこの状態に仕上げたのだと思われる。エントランスを入ると、コンソールデスクとミニバーコーナーがあり、ベッドルームとはしっかりとした内扉で仕切られている。ベッドルームは正方形に近い形をしており、2方向に窓を持っているのが特徴だ。

縦縞の壁紙、に縦縞のベッドカバー、そして青や赤が入り混じった派手なファブリックを使った肘掛け椅子など、華やかなインテリアに囲まれている。カーテンはすべて電動で、ワンタッチでフルオープンが可能な優れものだ。天井にはダウンライトが多数あり、室内は非常に明るいが、やはりたっぷりと付着した埃を拭えばもっと明るくなるに違いない。

チェックイン時、そのうちのひとつが電球切れだった。天井は高いところで250センチ、低いところは230センチと圧迫感がある。エントランスからの内扉に並んで、テレビを収納した戸棚と、クローゼットがあるのだが、クローゼット扉の金具が壊れていたし、テレビのリモコンは電池切れだったなど、清掃は行き届いているものの、メンテナンスが不足している印象が残った。テレビはその収納スペースに比較して、かなり小さな代物だったが、別にビデオデッキを備えている。ベッドは120×203センチで、高さは45センチ。ベッドの脇にある扉は隣の客室へのコネクティングドアだが、この夜は隣が空室だったこともあり、音が漏れてくることはなかった。

バスルームは広々としており、白い大理石と白いタイルで仕上げた白亜の空間だ。広いベイシン、洗浄機能付トイレ、華やかなシャワーカーテンがあるバスタブ、ガラスのシャワーブース、脱衣カゴがある。シャワーの勢いは十分だが、バスタブのカランからの湯量は控えめだった。せっかく用意されたバスバブルは、あまり役に立たない。シャワーブースを備える客室では、バブルバスよりも入浴剤を用意する方が喜ばれるかもしれない。

チェックアウトもまたスムーズではあったが、なんとなく尻切れトンボな気がしてならなかった。チェックインの際は、それなりの気配りを見せていたが、チェックアウト時は誰が出てくるでもなく、ごくありきたりなゲストとして支払いを済ませてホテルを後にするだけだった。特別扱いなど望まないが、前回に不行き届きがあったゲストに対して汚名返上としたい今回の滞在が、満足してもらえたかどうかくらい、直接確かめてみたいと思わないのかと不思議だった。そこに見え隠れするのは、ちょっといい部屋をあてがってやれば十分だろうという安易で姑息な考えではなかったか。

ベッドの左の扉は隣の客室に通じるコネクティングドア ベッド方向からリビングスペースを見る

内扉の左にテレビとクローゼット ティーセット

カーテン脇の操作パネル ナイトテーブルの操作パネル

ベイシン バスタブは浅め

アメニティ バスタブには厚手のシャワーカーテンがあるが鬱陶しい

窓からの景観 窓からの景観

2003年8月22日 夜
パレスホテル コーヒーハウス「ハミング」
喜-2 パレス収穫祭
店に入ると、以前に一度だけ挨拶を交わしたことのあるマネージャーから、名前で呼びかけられ、大変驚いた。顔を忘れてはいまいと思いはしたが、まさか名前まで記憶していて、それが顔を見るなり瞬時に口にでるとは思いもよらなかった。このマネージャーは、その日に会ったり紹介されたゲストの顔と名前を、仕事が終わった後に何かしらの工夫をして記憶する努力をしているに違いない。その姿勢が素晴らしい。

22時を過ぎた店内は、すでに閑散としていた。地階にありながら、明るい照明に包まれ、軽快な雰囲気が漂う店だが、インテリアが垢抜けない。この時期、グランドメニュー以外に、「パレス収穫祭」と銘打ったフェアメニューを用意している。パレスホテルブランドの米を使ったピラフをメインにした品揃えだった。その中から「牛肉とガーリックのピラフ」1,900円をスープ・サラダ付セットにし、コーヒーとアイスクリームのモンブランを注文した。ピラフは味がしっかりとしており、肉も柔らかくておいしかった。サービスも行き届き快適だが、これで5,000円近い会計になると、やや割高感も否めない。

[パレスホテル] 991221 991225 000104 011020 030719

Y.K.