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2002年1月27日 昼
「京屋」 多摩センター
楽-3 倉のある風景
外観
前夜の雪がうそのように、素晴らしい晴天に恵まれた、穏やかな一日だった。 昼食には早い時間だったが、朝食をとらなかったので、「京屋」でそばでもと思い立ち寄った。

「京屋」の2階には幾つかの広間があって、各種の宴席に対応しているようだ。この日も法事やお祝い事など、多くの宴席があるようで、正午前から着物姿のご婦人や、子供たちなど、親族の集まりらしい客が、続々と集まってきていた。団体客にはバスによる送迎も行なっており、時には板前さんが寿司だけでなくハンドルを握ることもあるようだ。送迎バスが正面玄関に到着すると、着物の仲居さんたちが入り口で出迎え、旅館のような雰囲気になる。

そんな様子を横目で眺めながら、1階ホール客席の小上がりで、穴子丼とそばのセット1,800円を注文した。注文を受けてからさばく穴子は、身が厚くふっくらと仕上がりとても美味しかった。

最近は、モダンで雰囲気重視の店ばかりが増え、特に都内ではこうしたオーソドックスなドライブイン風の料理屋にはなかなか出会えない。新興住宅地の幅の広い道路が交差する場所にありながら、まだ倉が残る屋敷も同時に目に入るなど、新旧が一体となった街並みで、まだのどかだったころの多摩の雰囲気をちょっとだけ感じさせてくれる店だ。
店主の京子さんに声を掛けて帰ろうかと思ったが、宴席前で忙しいだろうと思い、そのまま店を後にした。

[京屋] 001104

Y.K.