町田にあるラーメン店「雷文」が開業20周年を記念して盛大なパーティを開催しました。
神田将とラーメン。自分でいうのもなんですが、あまり似合いませんよね。
実際、ラーメン店に入った経験は、人生のうち数回しかありません。でもゼロではなく数回はありまして、そのうちほとんどがこの雷文さんです。
雷文さんの女将さんと出会ってから19年。それで数回の利用ですから、少しもいいお客ではありません。
でも、不思議と気持ちが通じるというか、前世からの知り合いみたいな感じがあって、細く長いお付き合いが続いています。
毎日長蛇の列ができる人気の名店を切り盛りしながら、その忙しい合間を縫っては私のコンサートに来てくれ、いつも涙をボロボロ流しながら聞いている姿が印象的です。
このような涙もろいところから想像する通り、女将さんは人情肌の人で、交通の便も決してよくない小さな店に通うお客の多くは、味はもちろんのこと、この女将さんの人柄にも魅力を感じていることでしょう。
女将さんがどれだけ人とのお付き合いを大切にしてきたかが、今日のパーティーでよくわかりました。小さな小さなラーメン店の20周年を祝うために、著名人も含め、総勢450名もの人が掛けつけていたのです。
そのひとりひとりが、私と同じく、女将さんとの特別な縁を感じていたことでしょう。
「今日は私の生前葬も兼ねているの」なんて冗談を飛ばしながら、終始泣きっぱなしの女将さん。声が枯れるほど「ありがとう」を繰り返し、「一麺一心」の心意気が伝わってきます。
私はピアノ演奏をプレゼントしてきました。
普段接する機会のない、人気ラーメン店職人たちとも触れ合うことができ、エキサイティングな一夜でした。