今夜は先日話題にした歌謡曲コンサートでした。
会場となった市川市文化会館では、午前中に舞台セットや音響・照明の仕込みがあり、私たち演奏者は午後から会場入りして、入念に通しリハーサルを行いました。
主催の皆さんは、いわゆるプロの集団ではありませんが、崔文亮さんを心から応援している方たち。
「何もわからないので、教えて下さい」とおっしゃいながらも、プロ顔負けの気遣いを見せてくれ、私たちは気持ちよく舞台に集中させてもらうことができました。
チケットは完売。自由席なので早くから並ぶお客様も多く、冷たい雨の中ご来場下さった方々をお待たせするのも忍びないということで、予定より30分早く開場されました。
開演は午後7時。客席・舞台ともに真っ暗闇の中、私の前奏がきっかけで照明が点灯するという趣向なのですが、完全暗転で鍵盤の位置を確認するのに、思いのほか苦労しました。
最初の鍵盤だけを手さぐりで探しだせれば、あとはそこを基準に距離で判断できます。
無事に最初の鍵盤を見つけ、順調にコンサートが始まりました。
前半はバラード調の曲を中心にお届けしましたが、私にとっては初挑戦となる曲ばかりです。
どんな曲想で演奏するものなのか知識がありませんし、クラシック的な感性でアプローチしたのでは雰囲気が違ってしまうのではないかと心配でしたが、ひとたび音楽が始まると、あとは何も考えずに思うがままに弾きまくっていました。
途中、私のソロを3曲弾かせてもらいました。
今日はお客様全員にサイリューム(化学反応で光るスティック)が配られており、ステージから客席を見ると、色とりどりのスティックが揺れ動いていて幻想的な光景でした。
舞台の中央に立ち、この光を見ながら歌うのは、とても気持ちがいいでしょう。
後半も歌謡曲オンパレード。一部は原曲の雰囲気でなく、シンフォニックバージョンにアレンジしたものもあり、お客様にはバラエティー豊かに、和やかで楽しい時間をお過ごしいただけたことと思います。
今回、数々の歌謡曲を演奏して、改めて「音楽はジャンルを超えた魂で繋がっている」ことを強く実感しました。