シェラトン都ホテル東京の大和屋三玄で母たちと食事をした後、一度はホテルを後にしましたが、偶然にも夜に約束していた人と再度このホテルを訪れることになりました。
同じ店に行くことになるかと思いましたが、洋食をリクエストされたので、カフェ カリフォルニアに入ることに。
店は結構混雑しており、直前であっても予約すべきだったと反省しましたが、もう20時過ぎでしたので、もう店を後にする客もあり、席はすぐに用意されました。
ところが、その席はあまり条件がよくありません。
入口から一番近い席。これはレストランではいわゆる「末席」であり、こうした席に案内しなければならない事情があるなら、係は謙虚な態度で客に了承を得るべきですが、そういった配慮は見られませんでした。
まあ、予約なしで来たのですから、これはいいとしましょう。
もうひとつよろしくないのは、すぐ後ろの席が異常に盛り上がっていたことです。
女性5人のグループで、すでに食事は終わろうとしていましたが、相当アルコールが回っているのか、大声で会話し、はばかることなく笑っています。
食卓を囲んで楽しい時間を過ごすのは結構ですが、ここは貸切の空間でもありませんし、公園の花見とも違いますので、周囲の迷惑を考えるべきではないでしょうか。
聞きたくもない会話がいやでも耳に入りますが、それによれば彼女らは誰でも知っている一流広告代理店の社員のようです。
いかにもエリート的な話の内容ではありますが、周囲にどれほど下品に思われているかに気付いていないなんて、みっともないと思います。
やがて話題は女性の生理現象に関する事柄におよび、頼むから女子トイレでやってくれと制止したくなるほど、聞くに堪えないものになりました。
周囲の客はほとんどが外国人。おそらく会話の内容は伝わっていないでしょうけれど、笑いが弾ける毎に冷たい視線を向けていました。
このような状況では、どんなに見事な料理を出されても、美味しくありません。
客も客ですが、店側も配慮が足りませんでした。
さて、この店で注文したのは、マクロビオティックのディナー(6,050円)です。
マクロビオティックとは、本来は「長寿法」を指す言葉だそうですが、最近は健康志向の強い食事を表すことも多くなりました。
玄米を主食とし、自然農法の野菜を中心とした副食を添えることが多く、砂糖や調味料を使わず、自然のままの恵みを味わうことで、健康に結びつける発想です。
そのため、見た目にも質素になりがちですが、この店ではフランス料理のような美しい盛り付けで提供しています。
春野菜のテリーヌ 小蕪とハーブのサラダとともに 梅干しとフランボワーズのソース
人参とカボチャのベニエ パプリカオイル エジプト豆ソース リンゴとモロッコスパイス
春キャベツのバロンティーヌ ペペロンチーノ風味のブロッコリー添え 新玉ねぎのクーリーと赤ワインソース
発芽玄米のリゾット
マンゴーのシューブースト イチゴとルバーブの軽いコンポート
そして最後に穀物コーヒーが付きました。
カロリーは確かに控えめでヘルシーなのでしょうけれど、やはり満腹には程遠い印象。
一番美味しかったのは玄米リゾットでした。
穀物コーヒーは、そこまでしてコーヒーを飲まなくっても・・・という味でした。
この店は、ラストオーダーが22時なので、遅い時間からでもディナーが楽しめるところが便利です。