今日も稽古漬け&水泳漬けの一日でした。
早いところ「民謡ウィーク」の展望を明らかにしたいところですが、TANEちゃんから資料が送られてくるまではヘタに着手しない方が、最終的には無駄がなく合理的なので、今日は主に秋の「せんくら」の準備をしていました。
今年の秋も、天国と地獄をシャトル往復するような毎日になるので、今から計画的に準備を進めています。
3日間で35曲のマラソンプレイをする中には、その1曲だけでも必死で稽古しなければ弾ききれない作品がいくつか含まれているので、こればっかりは半年前から照準を絞って取り掛からなければ、「4回転ジャンプ連続3回に挑戦と宣言しながら、あえなく転倒」みたいな結果になってしまいそうです。
しかも、35曲のうち10曲は、未経験の作品なので、スコアリーディングから取り掛からなければなりません。さあ、のんびりしてはいられませんね。
と、思いつつも、稽古を1時間早めに切り上げ、いつもより早く屋内プールへ。誰もいないプールで、いつもよりゆっくりと、2時間ノンストップで泳いできました。
そして、泳ぎながら「民謡ウィーク」の構想を練っていました。
昌弘くんからは、「そこは神田さんのソロで」とか「ここはふたりで掛け合いで」といった提案がたくさん届いています。
それに沿うようにアレンジするつもりですが、私自身がどのように弾けばカッコいい掛け合いやソロになるのか、いいアイデアが浮かばずちょっと悩んでいます。
ふと、そういえば最近、ソロってやってないかもしれない、と気づきました。
エレクトーンは基本的にヴォーカル以外のあらゆるパートを演奏することができます。
私はクラシカルな作品を得意としているので、複雑なシンフォニーでもソロで弾くことができます。
でも、ここでいうソロとは、本来トゥッティ(複数人で同時に奏でること)であるものを一人でやっているのであって、見た目はソロでも、表現されているものはトゥッティなのです。
昌弘くんが私たちふたりのコラボで求めているソロとは、本来の意味でのソロであって、三味線ソロとオーケストラの協奏曲ではないのでしょう。
私がいつも通りの感覚でソロをやると、結局トゥッティ的な表現になってしまい、自分でもなんだか重たくてしっくりこないような気がします。
そこで、かつてバンドを組んでいた頃の感覚を思い出してみることにしました。バンドでキーボードやピアノを担当していたころは、今エレクトーンで私が普段表現しているものとは違ったスタンスで弾いていました。
ソロの順番が回ってくると、ここぞとばかりに気持ちを込めたアドリブを、狂ったように弾いて会場の喝采を浴びていたことを、懐かしく振り返りながら、過去の自分からいいヒントをもらいました。
昌弘くんは3本の弦とバチで勝負していています。
私は無限の音色とポリフォニックな三段鍵盤を操っていますが、エレクトーンは複雑なことができても、シンプルに使うのはかえって難しいことを実感しています。
昌弘くんとのコラボでは、私も原点にたちかえり、シンプルな音色でバトルやソロをしてみたいと思います。