上海万博の開幕まで、あと4日。
参加する国や地域の数、来場予定者数など、ナンバーワンづくしの祭典は、様々な話題で世界の注目を浴びています。
中国は北京オリンピックに続き、上海万博を成功させることで、いよいよ世界の一流国家の仲間入りを果たし、ますます影響力を強めていくことでしょう。
昨年、中国上海国際芸術祭に招かれた際、日本で想像していた以上にエレクトーンが広く親しまれていることに驚きました。
また、日本と違ってエレクトーンに対する先入観がない分、素直に受け入れてくれているという印象がありました。
ただ、関税などの問題からSTAGEAは価格が高いため、まだまだ普及が進まず、旧型の機種をシンガポールなどから輸入して活用しているユーザーが多いようです。
でも、ユーザーたちのエレクトーンに対する情熱はかなりのもので、たまたま耳にする機会があった現地の人々の演奏は、痛快なほどにダイナミックで、まさに雑技団やカンフー映画を彷彿とさせるものでした。
中国はいにしえより優れた芸術と精神性に恵まれた国ですので、今後、技術と感性のバランスが整ったら、きっととんでもない人材を輩出することになるでしょう。
さて、上海万博の公式マスコットといえば、「海宝(ハイバオ)」です。
先日もメディアで「早くもニセモノが売られている」と報道されていましたが、昨年10月の時点ですら、道端という道端で「公式グッズみたいな」ものが売られていました。
道端の売り子は、最初は公式プライスに準じた値段を吹っかけて来ますが、「その1個の値段で20個くれるなら買う」と、これならさすがに呆れられるだろうという値引きを持ちかけても、「それでいいから買ってくれ」という展開になり、いったいどうなってるの?と驚きました。
でも、せっかく持ち帰るなら、公式グッズの方がいいです。
そこで、泊まっていたホテルと同じビルの展望台にあるショップで、この海宝を購入しました。
なのに、公式サイトの海宝を見て、びっくり。
私の海宝が挙げている手には指らしきものがありますが、公式サイトのものにはありません。
ということはニセモノ?いや、いくらなんでもそれはないはずです。
おそらく、最近になって仕様が簡略化されたのでしょう。
少なくとも、そういうことにしておきたいと思います。
先日も上海の知人から「万博のリハーサルがあるから来ませんか?」と誘いがありました。
興味はありましたが、おそらく私が最も苦手とする群衆に目を回すだけになりそうでしたので遠慮しました。
会期中は2万ものステージが予定されているのだとか。
とてもすべてを見ることはできませんね。そのステージの数だけ、人の喜怒哀楽が生まれるのだと思うと、それだけでも圧倒されます。
たぶん、秋に上海を訪れた際には万博にも立ち寄るつもりですので、また雰囲気をお伝えしようと思います。