快適なインドアプール

高級ホテルには、客室やレストランの他にも、快適に過ごすためのさまざまな設備があります。

中でも屋内プールは、私にとって、ホテルを選ぶ際の重要なポイントとなっています。

東京に住んでいる私があえて東京のホテルに泊まるのは、ひとり缶詰をして、誰にも邪魔されずにクリエイティブな作業に没頭するのが目的。

チェックインからチェックアウトまで、基本的には一歩もホテルを出ず、ほとんどを客室で過ごしますが、時折、リフレッシュを兼ねてレストランで食事をしたり、フィットネスジムやプールで体を動かします。

すると、また意欲がよみがえり、効率よく作業を進めることができます。

東京にある高級ホテルの多くは、清潔で快適な屋内プールを備えており、メンバーと宿泊客が有料で利用できる場合と、宿泊客であれば無料で利用できる場合とがあります。

無料であれば料金を気にせず、気軽に利用できるのがいいのですが、時に混雑して雰囲気が悪くなることも少なくありません。また、混雑している時は水質も悪化します。

その点、有料施設は混雑がほとんどなく、いつでもゆったりと利用できますし、衛生状態もワンランク上の印象ですが、1回の利用につき5,000円程度と、やや高額です。

さて今日は、私が特に気に入っているホテルインドアプールをご紹介しましょう。


フォーシーズンズホテル椿山荘東京(有料)くの字に折れた形のプールはのんびりとリゾート気分で泳ぐのに最適。ガラスのドーム型天井や、ふんだんにあしらわれた観葉植物も、雰囲気を彩っています。プールに沿って設けられた大型ジャクージ、ドライ・ウェットのサウナの他、屋外にも露天風呂風のジャクージがあり、東京のオールシーズンシティリゾートの元祖です。


パーク ハイアット 東京(無料)

新宿の摩天楼を見下ろす天空のプールは、泳がなくても一度は訪れてみたい都会のオアシス。ドラマチックな照明が効果を発揮する夕暮れ以降がお勧めです。しかも19時過ぎなら貸切状態の可能性大。


グランド ハイアット 東京(無料)
自然光は入りませんが、プール内も天然石で造られており、一日を通じて幻想的な雰囲気を味わえる空間です。プールサイドには光るジャクージもあります。ただ、デッキチェアが硬く寝心地が悪いので、のんびりくつろぐよりは水の中で過ごす方が快適です。


コンラッド東京(有料)

私にとってのベストプールはこのコンラッドです。
高い天井、美しいモザイクタイルなど理由はたくさんありますが、最大の理由は25メートルの長さ。他のプールは20メートルですが、この5メートルの差が私にとっては重要です。他にも25メートルプールを持つホテルはいくつかありますが、機能性と雰囲気、使いやすさなど総合的な印象で、コンラッドが一歩リードしています。プールサイドのベッドもふかふかです。


ザ・リッツ・カールトン東京(無料)

六本木のミッドタウンにある最高級ホテルのインドアプールは、見事な眺めを楽しめる高層階に位置しながら、プライベート感のある落ち着いた雰囲気です。ロゴの刺繍が施されたふかふかのタオルやミネラルウォーターのサービスなど、高級感が漂います。


ザ・ペニンシュラ東京(無料)

タオルのセッティング、ミネラルウォーターなど、プールサイドサービスはトップレベル。プール専用のテラスからは、日比谷や皇居の緑が一望でき、都心にいながらにして圧倒的な解放感を味わえます。ただ、プールだけを利用する場合でも、スパの受付でのチェックインが必要なので、「ちょっとひと泳ぎ」という時には面倒に感じるかもしれません。


シャングリ・ラ ホテル東京(無料)

東京のラグジュアリーホテルとしては、最も新しいシャングリ・ラ。東京駅の目の前にある楽園にも、高層階インドアプールがあります。今回ご紹介する施設の中では、シンプルでさっぱりとした造りですが、無料の割にはいつも空いている印象があります。


ヒルトン成田(有料)

成田のホテルはエアクルーの利用も多く、どこもフィットネス設備などが充実しています。中でもヒルトン成田のプールは広々していて気持ちがいいです。

番外編としてご紹介するのは、上海のパークハイアット。

プールがあるのは85階。しかも、エレベータホールから直接アクセスでき、特段の仕切りはありません。プールからあふれた水は、プールの周りにフリーフローする造り。地上400メートルに迫る圧巻の眺めと、SPAと同様の行き届いたサービス(おしぼりやドリンクなど)により、心地よいブレイクタイムを過ごせます。

ホテルプールは、リラックス&リフレッシュには最高の隠れ家。お泊まりの時は、ぜひお気に入りのスイムウエアを忘れずに!