仙台の街をクラシック一色に染める音楽の祭典、仙台クラシックフェスティバルは、今年で第5回目。
「せんくら」の愛称で親しまれ、毎回多くの人々で熱く盛り上がっていますが、今年の詳しい内容が記載されたオフィシャルサイトが今日オープンしました。
今年の会期は10月1日から3日までの3日間。
のべ101回ものコンサートが企画されており、発表されたタイムテーブルをじっくり見ながら、ターゲットのコンサートをはしごするプランを練り始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も早速サイトを見てみました。
今回もまた、素晴らしい出演者が揃っていますね。
聞きたい公演がたくさんあって悩みます。
って、私には聞いている余裕はありません・・・
タイムテーブルを見ると・・・あ、私が第1走者ならぬ「第1奏者」なんですね。
私は昨年、初めて参加させていただき、今回は2年連続2回目のエントリーです。
「せんくら」への参加は、私自身にとって素晴らしい経験となったのはもちろんですが、エレクトーンにとっても歴史的な意味のある大事件でした。
クラシックの音楽祭にエレクトーンが正式にエントリーしたのは、昨年の「せんくら」が史上初だったからです。私がずっと夢見ていたことがひとつ叶った瞬間でした。
この与えられたチャンスに際し、私自身のためにも、エレクトーンのためにも、恥ずかしくない成果を残さなければと、私はいつになく緊張して単身仙台に向かいました。
実際に、気負いが大きすぎて、自分自身のコントロールがパーフェクトにできなかったので、今でも悔しいというか、情けない思いが消えていません。
周囲の著名な演奏家たちの気迫に圧倒されて、珍しく萎縮していたのも事実です。
でも、それを限りなく軽減してくれたのが、音楽を心から楽しんでいるお客様たち、そして現地でサポートしてくれるスタッフの皆さんでした。
クラシック音楽祭といえば、演奏のちょっとしたほころびや音楽に対する解釈の甘さをいち早く見つけ出し、欠点を探すのが目的のような聞き方をされるのではないかと思っていました。
それは、とんでもない誤解でした。お客様もスタッフもとても明るく、心から音楽を愛し、楽しんでいるのです。おかげで、普段の気持ちを取り戻すことができました。
今年は2回目ですし、あの素晴らしいお客様とスタッフに会えると思うと、まったく不安もありませんので、気持ちよく演奏できることでしょう。
さあ、せんくら2010のためだけの、神田将スペシャルプログラムをご紹介しましょう。
10月1日 10:20 エル・パーク仙台 ギャラリーホール
0歳児からのコンサート
ベイビーもママもうっとり~清らかな旋律たち~
グリーグ /「ペールギュント」“朝”
シュトラウス / 美しく青きドナウ
バッハ / 主よ、人の望みの喜びよ
ハチャトゥリャン / 組曲「仮面舞踏会」“ワルツ”
フォーレ / シシリエンヌ
ロジャース / サウンド・オブ・ミュージック
サン=サーンス / 「動物の謝肉祭」“白鳥”“終曲”
10月1日 19:40 仙台市太白区文化センター 展示ホール
Four Seasons ~音楽から感じる、季節と風景~
ヴィヴァルディ / 協奏曲「四季」より“夏”“冬”
日本古謡 / さくら
ピアソラ / ブエノスアイレスの秋
坂本龍一 / ラストエンペラーのテーマ
ガーシュイン / ラプソディー・イン・ブルー
スコットランド民謡 / ロンドンデリーの歌
シベリウス / 交響詩「フィンランディア」
10月2日 16:05 仙台市太白区文化センター 展示ホール
ファミリーで楽しむ Theひとりオーケストラ!
ロイド=ウェバー / オペラ座の怪人
ホルスト / 組曲「惑星」“火星”
ドビュッシー / 「ベルガマスク組曲」“月の光”
ドビュッシー / 「子供の領分」“ゴリウォーグのケークウォーク”
ビゼー / 歌劇「カルメン」前奏曲
久石譲 / 「風の谷のナウシカ」“鳥の人”
ラヴェル / ボレロ
10月3日 15:15 仙台市太白区文化センター 展示ホール
Dance! Dance! Dance! カラダも心も踊りだす魔性のリズム
チャイコフスキー / 「眠れる森の美女」ワルツ
ウィーラン / リバーダンス
ロジャース / 「王様と私」Shall we dance?
ラヴェル / 亡き王女のためのパヴァーヌ
ブラームス / ハンガリー舞曲 第5番
ラフマニノフ / 交響的舞曲 第3楽章
10月3日 17:35 仙台市太白区文化センター 展示ホール
Voice from My Heart ~歌のないオペラ~
サン=サーンス / 歌劇「サムソンとデリラ」バッカナール
サン=サーンス / 歌劇「サムソンとデリラ」“あなたの声に私の心はひらく”
プッチーニ / 歌劇「トゥーランドット」“誰も寝てはならぬ”
マスカーニ / 歌劇「カバレリア・ルスティカーナ」間奏曲
ワーグナー 歌劇「タンホイザー」序曲
ヴェルディ / 歌劇「運命の力」序曲
全曲 神田将編曲
いかがですか?
これらを全曲弾くって、とてつもない体力と精神力がいりますよね。
「せんくら」の公演は、1公演につき1,000円~2,000円で鑑賞できるというお手頃プライスも魅力です。
神田将の35曲大全集をすべて聞いても5,000円です。
チケットの販売は7月1日から。全国どこでもコンビニでお求めいただけます。
6月16日からは先行販売もあるようです。
昨年は、もうひとつ嬉しいことが・・・
神田将出演の公演はすべて完売だったのです。発売15分で売り切れた公演もありました。
今年もそうなったら、嬉しいです。
ぜひ皆さん、早めにプランを立て、芸術の秋を一緒に楽しみましょう!