昨日もアスパラ尽くしのディナーでしたが、なんと今日もまたアスパラをふんだんに使った料理を味わえることになり、思い切り楽しんで来ました。
場所は西新宿の高層ビル群にあるパークハイアット東京。世界中のセレブが利用する最高級ホテルです。
パークハイアットには3つのレストランがあります。最上階の「ニューヨークグリル」、ヨーロピアン料理の「ジランドール」、日本料理の「梢」。それぞれ、センセーショナルにデビューし、以来、ホテルレストランの常識を大きく覆した店として、色褪せない人気を誇りながら賑わい続けています。
今回利用したのは41階にある「ジランドール」。地上からのエレベータを降り、宿泊レセプションへと至る通路を進むと、その途中にあります。
廊下と一体になった開放的な空間で、天井を見上げると壁に飾られた多数のポートレートが目に入ります。どこかのカフェで佇む人たち。その表情は、それぞれに何かを語っており、一枚一枚眺めているだけでも楽しいものです。
そのポートレートの下に広がるホール席の他、窓際の落ち着いた席、電車のブースのような席、ボックス席、半個室など、用途や好みに応じて、セクションやシートを選べるのも、この店ならではです。
私は、奥まったところにある電車席が好きで、そこを指定して予約しました。ところが、店に行ってみると、そのすぐ近くで女性10名くらいのグループが食事をしています。しかも、タバコの煙がもくもくと上がっているではありませんか。
これは避けた方が賢明、と思うより早く、案内の係が気遣って「もうひとつ別のお席もご用意しているのですが・・・」と選択肢を提案してくれました。
それは、窓際に近いところにあるボックス席。今日はそちらの方が落ち着いて食事が楽しめそうなので、変更してもらいました。
コースは5,500円からで、手軽な軽食のアラカルトもあります。ヨーロピアン料理をうたっていて、テーブルには真っ白なクロスが掛かり、高級レストランのサービスを標準としていながらも、軽食だけでもOKと、オールディダイニングの役割を持った店です。
でも、この店では過去、散々な思いを重ねて来ました。もうだれが二度と来るものか!と思ったことも、一度や二度ではありません。いったい何があったのかを知りたい方は、毒舌が標準語となっている喜怒哀楽をご覧ください。
それなのに、また来てしまう。「あの時、大失敗したあの人、どうしているかな」「気を取り直して頑張っているかな」と、ついつい気になってしまって、どんなに不愉快なことがあっても、不愉快な思い出のまま終わりにしないというのが、私のスタイルです。
さて、今日はどうでしょうか。前回、私にこっぴどくやり込まれてから、もう数カ月が経ちましたが、レセプショニストも、給仕長も、臨戦態勢で待ち構えていました。表面的には平常心を装っていますが、そうでないことは感知しています。
そういう私も、平常心とご機嫌を装いながら、店の隅々まで、給仕の動きひとつひとつを目で追っています。
どうやら、私のテーブルには責任者が張り付いて、できる限りのサービスをしてくれているようです。
さて、何を注文するか。メニューを見てじっくり検討しました。
この店でもアスパラガスのプロモーションをやっていますが、今月末で終了になるので、やはり名残惜しくアスパラ尽くしでいってみることに。
プロモーションの4品コースは11,000円ですが、コースの料理はすべてアラカルトでも用意されています。
それらをアラカルトで注文した場合、コースよりもトータルでは割高になりますが、尋ねるとポーションが違うとのこと。
ちまちました料理は好きでないので、アラカルトでドカンと出してもらうことにしました。
その他にも、興味深いアスパラ料理を幾つか注文。
どのタイミングで出すべきか、注文を受けた給仕も困っているようでしたので、その順番の希望も伝えました。
最初の前菜が出てくるまでに、やや待たされているという印象がありましたが、丁寧に調理されて出てきた料理を見て納得。
シンプルでダイナミック。そして熱いものはアツアツで出て来ました。
紫アスパラガスのグリル イベリコハムを添えて 3,080円†
紫アスパラはアブラナ科アブラナ属で、グリーンとホワイトはユリ科アスパラガス属だそうです。不思議。
茹でたてのホワイトアスパラガスをベアルネーズソースで 2,750円
ホワイトアスパラガスとほうれん草のソテー 赤ワインバターソース 2,200円
トリュフオイルを効かせたホワイトアスパラガスのクリームスープ 1,320円
ホワイトアスパラガスのスープリゾット ラングスティーヌのソテーとグリーンアスパラガスのベニエ 3,630円†
本日の鮮魚(黒ムツ)と白と緑のアスパラガスの紙包み焼き レモンとハーブオイル 3,740円
香ばしく焼いたホワイトアスパラガス 仔牛脛肉のギャレット ポーチドエッグ ベアルネーズソースとエストラゴンのジュ 3,960円†
右側に載っているのは、サラダバーネットというハーブ。
フルーツジュレにホワイトアスパラガスのアイスクリームを添えて 1,320円†
†は11,000円コースに含まれる料理です。(コースの場合、ポーションは写真より少なくなります)
今回のディナーは、この店で久しぶりの百点満点大満足でした。