旧東京ヒルトン時代から、多くのグルメに愛されている中国料理店「星ヶ岡」。その店名はかの魯山人による料亭「星岡茶寮」に由来し、落ち着いた佇まいや高い美意識を思い起こさせます。
以前ご紹介した「オリガミ」レストラン同様、キャピトル東急ホテル閉館後は、赤坂東急プラザ内に臨時店舗を設けて営業を続けている「星ヶ岡」。気になりつつもなかなか訪ねる機会がなかったのですが、8月28日の閉店を目前に、やっと利用することができました。
店の入り口は東急プラザの2階、ペデストリアンデッキに面しています。入口を入るとすぐにキャッシャーがあり、そこに立つ係に予約の名前を告げると、すぐにわかって席へと案内してくれました。その口調やしぐさにも客を歓迎する雰囲気が感じられ、心地よく思いました。
ホール席は4名テーブルが4つ、6名円卓が2つと、とても小ぢんまりとしていますが、他に小さな個室が4室あるそうです。臨時店舗なので、さすがに豪華な造りとは言えませんが、清潔感がありますし、とても静かで快適です。
コースも用意されていますが、今回はアラカルトで好きなものをいくつか注文して、量的に控えめにすることにしました。
前菜は「焼豚」「白菜甘酢漬け」「鶏肉細切り辛子胡麻ソース添え」
続いて「鮑の醤油煮」(苦手なタケノコは抜いてもらいました。)
「牛肉の味噌炒め、クレープ包み」はとても美味だったのですが、見た目はよくないので撮影しませんでした。
「椎茸と青梗菜の炒め」
「豚ひき肉と、海老、韮の酢入り冷やしそば」
ひんやりさっぱり、とても気持ちのいい味でした。
そして「アーモンドゼリー」と「胡麻入り団子」
すべての料理は係が取り分けてくれ、皿を差し出す手つきやタイミングも洗練されていました。
初めて訪れたのに、馴染みの店のような心地よさ。最近のホテルではなかなか味わえなくなってしまった、穏やかで上品な空気感に満ちたお勧めの店です。
臨時店舗閉店後は、10月22日、ザ・キャピトルホテル東急内にグランドオープン予定です。