ユニークな指揮合わせ

今日は演奏会に向けた指揮合わせ。指揮者と共に音楽の作り方、演奏の方針などを決めていく、大切なリハーサルです。

でも、今日の指揮合わせは、ちょっと変わっています。
なんと、指揮者はヒューマノイドロボットなのです。

その名は「MANOI」。これからは「マエストロMANOI」とお呼びしましょう。

マエストロMANOIと共演するのは、8月下旬に多摩六都科学館サイエンスエッグで開催予定の、星空コンサート。
多摩地区や東京都にある島々の子どもたちを対象とした、夏休み体験塾の一環として開催するイベントです。

多摩六都科学館のプラネタリウムは世界最大級のドームが自慢。星空を楽しむプログラムはもちろん、全天周映画なども上映されており、いつも多くの人々で賑わっています。

今回の企画は、非常に凝っています。シンプルなコンサートというより、テレビ番組のような緻密な台本が用意され、その中には様々なチャレンジが盛り込まれています。

私も今回は演奏家半分、俳優半分という感じでしょうか。演奏の準備と同時に台本をしっかり覚えなければなりませんので、いつになく緊張しつつも、新しいチャレンジにワクワクしています。

中でも目玉になりそうなのが、マエストロMANOIとの共演です。セリフを交わしあったり、私がMANOIを抱っこしたりする他、マエストロMANOIの指揮に合わせて演奏するというコーナーがあります。

その指揮者合わせをしているのですが、私は送られてきたMANOIが指揮する動画を見て、ポイントをつかむというわけです。相手はロボット。でも、私はそこからでも音楽魂を感じとるよう努めます。そして、マエストロMANOIの音楽を私が音にするのです。

ややせっかちで、いたずら好きのマエストロMANOI。さて、最大級のドームにどんな音楽が響くのでしょう。来てくれる地域の子どもたちに、インパクトのある思い出を届けたいと思います。