新宿~高崎 上州牛とおうま最中

3日は高崎に出張でした。現地での滞在時間は90分。限られた時間を有効に使いたいところですが、幸い目的地は駅の真上なので、厳しい日差しに当たることも、道に迷う心配もいりません。

午前中には新宿で別の約束があり、それを済ませてから、鉄道を使って大宮経由で高崎へ。

湘南新宿ラインに乗ろうと思っていたのですが、人が線路内に立ち入ったことによる影響で遅れが出ていました。

何の目的で線路に立ち入ったのか、あるいは過って入ってしまったのかわかりませんが、それが起きたのは朝方とのことですから、もう何時間も電車のダイヤが乱れているようです。

駅のホームでは頻繁に案内放送をしていますが、そのわかりにくいこと。「ご迷惑をおかけします」を繰り返す姿勢はわかりますが、それより電車がいつ来るのか、どれに乗れば一番早く到着できるのかを知りたいのは、私だけではないと思います。

「お詫び」を繰り返す割には、客の時間を無駄にしないための工夫が皆無な点がひっかかります。到着する電車はみな新宿終着。そのまま大宮方面まで走らせればいいのに。そう思っていると「次に来る予定の快速は、各駅停車に変更」というアナウンスが入りました。

これでは乗車予定の新幹線には間に合いそうもありません。ふと隣のホームを見ると、鬼怒川温泉行きの全席指定特急が停まっていました。発車はあと3分後。定刻に出発するようなので、隣のホームに急ぎ、ギリギリで飛び乗って、車内で指定券を購入しました。

順調に大宮駅に到着しましたが、予定の新幹線にはタッチの差で出発されてしまいました。これでグリーン車指定券はパー。湘南新宿ラインのグリーン券もパー。しかも、特急の指定券を購入したので、なんだかとても損をした気分です。

それに拍車を掛けたのは、次の新幹線は指定席が満席だったこと。乗り遅れた新幹線のグリーン車指定券は、後続列車の自由席特急券として使用できるので、なくなく自由席に乗りました。

夏休みだからでしょうか、まるで通勤電車のような混雑ぶり。通路やデッキにまでびっしり人が溢れています。新幹線でこのような光景は久しぶりに見ました。

仕方なくドアのところにもたれかかり、片腕を指を立てた状態でドアに当て、そこに体重を掛けることで指のトレーニングをしつつ、もう片方の手でたまっていた携帯メールの返信に努めました。

高崎までは30分程度。あっという間に到着しますが、混雑する車内で過ごすのは不快でした。それにしても、立ったまま線路を眺めていると、新幹線のスピードをより一層実感することができるのですね。それだけは楽しい経験でした。

高崎到着は予定より遅れましたが、もともと余裕のあるスケジュールを組んでいたので、約束に遅れることはありませんでした。

向かったのはホテルメトロポリタン高崎のロビー階にあるブラッスリー「ローリエ」。最近改装したばかりの、明るい雰囲気のレストランです。

ランチタイムのお客様はほとんどが女性。グループで賑やかに、あるいはひとりで気ままに、食事とともにゆったりとした時間を過ごしているようです。

ランチメニューはシンプルな構成。メインディッシュを1品チョイスして、あとはカウンターに並ぶ前菜、スープ、サラダ、パン、ホット&コールドドリンクを好きなだけというスタイルです。

メインディッシュは、1,200円(カレーやパスタ)、1,500円(ハンバーグやチキンソテーなど)、2,000円(ビーフシチューや魚料理など)、2,800円(ステーキ)、4,500円(上州牛ステーキ)と、チョイスする料理によって大きく料金が異なりますが、ブッフェの内容は同じ。そして最後に小さなデザートが付きます。

私はサラダをたくさん食べられれば、あとは軽くパスタ程度で十分だと思っていたのですが、「神田さんにはいい演奏をしてもらわなくちゃならないんだから、上等のステーキになさい」と勧められ、お言葉に甘えて上州牛ステーキをご馳走になりました。

希望通り山盛りの野菜を食べた後、運ばれてきたステーキはこちらです。

100グラムですから、量的には控えめ。ランチならちょうどいいくらいです。味の方は・・・

残念ながら、これが上州牛か!としみじみ感嘆するほどではありません。実際、ハンバーグくらいの方が美味しいと感じるような気もします。やはり、よいお肉は、鉄板焼などで食べる方がいいのかもしれません。

このステーキでよい演奏に向けてパワーが付いたかというと、それも微妙ですので、次に来る機会があればパスタにします。

打ち合わせも無事に終了しました。駅で大好物の「六郎のおうま最中」を購入。

馬の形をした厚焼き最中に、つやつやの粒あんがたっぷり入っています。最中はあちこちに数ありますが、私はこの「おうま最中」が一番のお気に入り。こちらは間違いなく、よい演奏にパワーを注いでくれました。