「Tutti Joint Concert」はTuttiの会が隔年で開催しているホテルディナーショー形式の演奏会です。Tuttiの会では、ホテルでの演奏会を開催しない年には、コンサートホールでの演奏会をおこなっており、実質、毎年1回は総力を注いだイベントを継続している精力的な音楽グループです。
これまでコンサートホールでの演奏会には何度かゲストとして出演させてもらいましたが、ホテルイベントは初めてなので、とても楽しみにしていました。
8月8日の当日も、いつも通り午前5時に起床し、日課をこなし、たっぷりの朝食をとってから、車で一路成田を目指しました。朝日を浴びながらのドライブは快適そのもの。途中、目立った渋滞もなく、予定よりも早く到着しそうです。
Tuttiの会の皆さんが集合するのは午前9時で、集合し次第リハーサルを始めると聞いています。私にもリハーサル時間を確保してくれているとのことですが、午前11時前になる予定なので、ゆっくり来てくれればいいと言われていました。
でも、おそらく本番はTuttiの会メンバーの演奏を聞くことができないでしょうから、せめてリハーサルは全曲聞かせてもらいたく思い、午前9時までの到着を計画しましたが、ちょっと早すぎたようで、まだ他に誰も来ていませんでした。
しばらく会場内を見たり、ホテル館内を散策したりして時間を過ごしていると、徐々にTuttiの会メンバーが集まり始め、9時には予定通りリハーサルがスタートしました。同時にエレクトーンが搬入され、音響機器への接続や調整をおこないました。
Tuttiの会メンバーによる演奏は、ほとんどがアコースティック。ピアノ、フルート、オーボエ、サクソフォン、ヴァイオリン、声楽・・・やはり生の音はナチュラルでステキです。こうした環境の中でエレクトーンを演奏するのは少々気が引けてしまいますが、これまで取り組んできたことを信じて精一杯に演奏するしかありません。
一通りのリハーサルが終わり控室へ戻る時、すでに受付の前に列ができ始めているのが見えました。まだ開場時間までしばらくあるというのに、お客様の熱意や期待に私たちが逆に元気づけられます。
やがて、お食事とともに演奏会がスタートしました。まずは小学校一年生の双子ちゃんが演奏するヴァイオリンデュオから。伴奏は双子ちゃんのママ。頑是ないしぐさがなんとも愛らしいのですが、堂々と演奏してくれました。
(写真はリハーサル時のものです)
以降、様々なジャンルの音楽が、様々な楽器のアンサンブルで奏でられ、次はどんな音色だろう、どんなアレンジだろうと、1曲ごとに期待が膨らむプログラムでした。
中でも主宰の新谷恵子先生がエレクトーンを弾いたマイケルジャクソンメドレーはかっこよかったです。
最後に私のゲスト演奏タイム。30分程度の時間をいただいたので、3曲のコンサートピースの他、子どもたちにも人気のある2曲の映画ミュージックを演奏しました。
ディナーショーですから、皆さんコース料理を召し上がり、アルコールが進んでいるお客様もたくさんいらっしゃるのに、演奏を聞く時の集中力はとても素晴らしかったです。
満席の会場にいらっしゃるお客様たちと、なにかひとつになれたような気持ちのいい演奏会でした。
終演後はメンバーの皆さんと音楽談義で盛り上がり、名残惜しく成田を後にしました。
(夕暮れの首都高速)
来年の夏はコンサートホールでの演奏会。今から楽しみです。