負けるものか

今朝、岡山から空路東京へ戻りました。岡山の地上でも、機内から見る上空も、真っ青な空に気持ちまで澄み渡るようでした。

でも、東京羽田でタラップを下りるなり(オープンスポットへの到着だったので)、盛大なクシャミが出ました。羽田が近づくにつれ、東京の空に汚れた塵のドームが出来ているのが見え、飛行機は灰色の澱みの中へ突き進みます。

都会の大気にどっぷり浸かってしまえば、その汚さを目で実感するのは困難ですが、その空気に直接触れた瞬間、体は正直に反応するようです。

さて、今回の東京滞在は73時間。北海道小清水町へ向けて旅立つまでに、やり終えなければならないことが山積です。寄り道せずに帰宅し、早速作業に取り掛かりましょう。

ところが、そうすんなりとはことは運びません。次々と不測の事態が巻き起こり、その対処に振り回されっぱなし。腹を立てている暇もないので、深く考えずに、粛々と始末していきます。

やっと夜になって完全に自分だけの環境を取り戻したと思ったら、その安堵感が油断となったのでしょう、急に体調不良を実感することに。延髄蹴りの痛み、足の裏の水腫、叫びすぎによる咽喉炎、そしてなにより、限界ギリギリの疲労。

いつもなら、「ま、なんとかなるし」と、気楽に構えてモチベーションを保つのですが、今日はデスクの前でひとり大声で喝を入れました。

「負けるものか!」

さあ、この後、どう展開していくのでしょう。私にもわかりません。だから芸術はやめられないんですけれどね。