あと4曲・・・。リサイタルと「せんくら」に必要な曲のうち、まだ準備が整っていない曲の数です。

とりあえず、朝日とともに全曲の編曲が終わり、楽譜は仕上がりました。あとはデータ作成と演奏稽古のみとなり、いよいよラストスパートで一気に畳み掛ける算段です。

ところが今日の午後、新曲のデータ作成でつまづきました。中盤まで出来上がったところで、どにも気に入らなくなり、思いきって消去。納得のいかないものを細かく修正するよりは、新たに作り直す方がさっぱりとして気分もいいのです。

データ作成の手法は人によって様々だと思いますが、私は彫刻的スタイル。木片を手に取り、イメージを浮かべたら、ためらいなく刃を打ち込みます。もし誤って想定外の部分を削り落してしまったなら、また新たな木片を取りだし、一からやり直します。

でも、今日になってその判断をしたのは、いささか無謀でした。なにしろ、物理的な残り時間が少なすぎるのですから。かといって、自分が納得していないものをこれ以上扱い続けた挙句、大切な舞台で「何か違うんだよな」なんて思いながら演奏するなど、耐えられません。

こうなると、もはや計画の類ではなく、運試しやギャンブルの域です。この賭けが、吉とでるか、凶とでるか。勝算は低いのですが、チャレンジせずに後悔するよりは、やれるところまで突き進む方が私流です。

さて、疲れ果てるまで、弾き続けるとしましょう。それって、本当に幸せなことなんだと、ありがたさを噛みしめながら。